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Evernoteが新プランを発表。3プランを徹底比較

新プランのEvernote

予告していた新プランをEvernoteが発表した。

新プランは全部で4つ。

  • FREE:無料
  • PERSONAL:月額680円
  • PROFESSIONAL:月額850円
  • Teams:月額1ユーザーにつき1,100円

今までBasicと呼ばれていた無料プランが「FREE」に、「プレミアム」が「PERSONAL」に、「BUSINESS」が「Teams」に変わった。「PROFESSIONAL」は新しいプランで、PERSONALの上位版だ。

各プランを細かくみてみます。

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各プランの詳細

FREE

FREEは今までのBASICが名称を変わっただけで、内容は変わっていない。端末2台までも、月間60MB、25MBのノート上限サイズもBAISCと同じ。タスクなどの新機能は使えない。

PERSONAL

PERSONALはプレミアムの後継だ。プレミアムの機能に加えて、新機能であるタスク、Googleカレンダーの連携、ホーム画面のカスタマイズ、ウィジェットなどが使える。

プレミアムは月間600円だったが、PERSONALは680円と値上げになっている。

今までに正規料金を払っていたプレミアム会員は自動的にPERSONAL会員になり、過去の会費で利用できる。正規料金とは他社の割引などを受けていないことを指すらしい。

PROFESSIONAL

PROFESSIONALは新しいプランで、PERSONALの上位版に当たる。月間アップロード容量がPERSONALの2倍の20GB。他にも複数のGoogleアカウントによるカレンダー連携や他ユーザーへのタスクの割り当てと細かい違いがある。

高度な絞り込み検索や位置情報でコンテンツ検索、ノートブックをPDFとしてエクスポートするという今までプレミアムでできた機能がPROFESSIONAL限定の機能に変わっている。使っていた人は要注意。

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各プランの比較

価格で比較すると、FREEはもちろん無料。PERSONALが680円で、PROFESSIONALが850円なので、その差額は170円と大きな金額ではない。

FREEは最小限の機能しかない。特にキツイのは月間データ容量が60MBであることと、ノートサイズが25MBであること。画像があるノートをいくつか作ると、上限をすぐにオーバーしてしまうし、ファイルを添付するような使い方はFREEだと難しい。

PERSONALとPROFESSIONALの一番の違いは月間データ容量だ。とはいえ、PERSONALの20GBで不足している人は少ないと思う。他の機能もそこまでの違いはないし、PDFへの変換などは他のアプリで行うことはできる(一手間かかるが)。できれば、PROFESSIONALにはノートサイズの上限を増やして欲しかった。現状の上限200MBだと、ファイルによってはノートに添付できない。

まとめ:多くのユーザーにとってベストはPERSONAL

無料プランであるFREEは月間データ容量とノートサイズの制限がきついが、これで運用できる人はFREEがベストだ。

本格的に使いたい人はPERSONALがいいと思う。PERSONALと上位プランのPROFESSIONALの価格差は170円とそこまで大きくないが、機能もそこまで大きく違いはない。月間データ容量が2倍以外は細かい機能の違いなので、その機能を自分が使うかどうかで決めて良いと思う。

ただ、以前のプレミアムでは使えた機能のいくつか(高度な検索機能やPDFエクスポート)がPERSONALで使えなくなったので、使っていた人は注意が必要。

今回のプランの変更は、Evernoteとしては反転のきっかけとしたいと思っている。Webベースに改変してから過去の機能のいくつかが消えて、さまざまな不具合もあり、Evernoteの不満が高まって、CEOが謝罪する事態まで追い込まれていた。

GAFAの力がどんどん強くなっている現状、独立ベンダーであるEvernoteが生き残るためには、収益性を改善しないといけない。

そのためには有料プランのユーザーを増やさないといけないが、端末数を減らすなど無料プランの機能を制限して有料プランへ乗り換えさせるのは多くの批判を浴びた。

そこで、Evernoteは無料プランの既存機能を制限することなく、開発した新機能を有料プラン限定にする方策に変更した。

今回の新しい有料プランは、新機能を中心に差別化させている。成功するかどうかはわからないが、PERSONALは価格といい機能といいうまくバランスが取れたプランだと思う。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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