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Apple Watchの未来。次期モデルはAndroidにも対応する⁉

完成に近づいたApple Watch

今年Apple Watchは初めての大型モデルチェンジを行い「Apple Watch series 4」を発表した。大画面化したApple Watchは、スマートフォンのように一般の人でもようやく使えるデバイスになった。

それは、ウェアラブルデバイスとしてApple Watchの当面の課題がなくなったことを意味する。バッテリーが複数日保たない課題は残るが、毎日充電が必要なのはスマートフォンも同じだ。就寝時に腕時計を装着したい人は少数派だろう(24時間ライフログを取得したい人は入浴中にでも充電しよう)。

そうなると、来年以降のApple Watchはどうなるのだろう?

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Apple Watchの未来

Apple Watchを利用する人は増えた。日本ではApple Payに対応したことでApple Watchは電車に乗るのに、買い物するのに便利なデバイスとなった。

次期Apple Watchはどうなるのだろうか。初代からApple Watchの進化は次のような方向性だった。

  • ラグジュアリーからアクティビティへ
  • iPhoneからの独立
  • ヘルスケア機能の充実

ラグジュアリーからアクティビティへ

初代Apple Watchは100万円超えのモデルがあったほどラグジュアリーの方を向いていた。利益率が高い高級腕時計市場を開拓しようとしたからだ。多く売れたのは最も安いApple Watch Sportsで、それ以降Apple Watchはアスリート向けに軸足を移していった。高級モデルは絞られ、スポーツ向きのバンドが増え、アクティビティ機能が強化された。ランニングだけではなく、防水機能を付与してスイミングにも対応、登山用など様々なアクティビティを計測できるようになった。

スポーツウォッチとして取得できていないのは、有酸素運動のバロメータぐらいだが、新たなセンサーは不要で、OSのアップデートで有酸素運動の有無などの計測は可能だ。あと不足しているのは気温湿度計か。登山などアウトドアでは便利なセンサーで、現状はネット経由でしか数値を取得できない。

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iPhoneからの独立

もうひとつの大きな流れは「iPhoneからの独立」だ。初代ではiPhoneから取得するしなかった位置情報を2代目からはGPS機能を付与してApple Watch単体でも取得可能になった。3代目ではセルラーモデルを用意して、Apple Watchがモバイル通信できるようにななり、ランニング時にiPhoneを持ち歩かなくてすむようになった。

4代目と同時にリリースされたwatchOS 5では、Apple Watch単体でのWi-Fi設定も付与された。

世代を重ねるに連れてApple Watchだけで「できること」が増えてきた。Apple Watchの歴史は、iPhoneから独立したデバイスを目指す歴史だった。

だが、まだApple WatchはiPhoneと離れられない。watch OSのアップデートはiPhoneからしか行えないし、アプリのインストールもiPhone経由だ。そもそもApple WatchのセットアップにはiPhoneが必要だ。

iPhoneが必須ということは、当然AndroidユーザーはApple Watchを利用することが出来ない。Apple Watchがさらにユーザーを増やすためにはiPhoneからの完全独立が必要だ。

次世代モデルでは、watchOSがiOSから独立し、Apple Watch単体での稼働を目指すと予想する。

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ヘルスケア機能の充実

当初はワークアウトと心拍数の記録ぐらいだったApple Watchのヘルスケア機能は世代を重ねて、より高性能な心拍数センサー、転倒検出など拡張されていった。

今後は、万が一の際の自動連絡、健康状態の送信など、医療機関と連携を強める方向に進むのではないだろうか。各国で法律も規定も異なるのでグローバルの展開は難しいので、Appleの調整能力が問われる分野だ。

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全ての人のためのウェアラブルデバイスへ

今までの決算では「その他」のカテゴリーで入っていたApple Watchは次の決算から「ウェアラブル」として独立する。本当にApple WatchがAppleの一本の柱となるためには、Apple WatchがiPhoneから独立する必要がある。