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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
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キーボードに代わる入力装置を考える

キーボードはいつまで使う?

スマートフォンになって携帯電話からボタンが消えた。だけど、パソコンにはキーボードが残っている。

世のデバイスからボタンが次々となくなり、スマートになっていくのにキーボードだけが昔と変わらず場所をとっている。キーボードに代わるものを考えてみます。

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キーボードは生産的

次世代コンピューターの位置付けであるiPadにキーボードは存在しないが、マグネットで接続できるキーボード「Magic Keyboard」をAppleは提供している。Magic Keyboardはトラックパッドも内蔵していて、ノートPCのように操作することができる。iPadはキーボードがないスマートなデバイスを目指していたはずなのに、結局キーボードが必要になったのだ。

その理由は明快だ。キーボードがあったほうが生産的だからだ。キーボードが生産的に素早く入力できるのは、両手が使えるからだ。両手が使える状況なら、10本の指を使った方がキーに迅速にアクセスできる。慣れてくれば、ほとんど手を動かさなくても文章を打てる。

トラックパッドの存在もキーボードの生産性に大きく寄与している。トラックパッドよりもタッチパッドの方が直感的に操作できるが、キーボードを使っていると、タッチパッドは指の移動量が大きい。手首を浮かせて、ディスプレイをタッチしないといけない。

トラックパッドなら指をキーボードからあまり動かさなくても操作できる。

オンスクリーンキーボードではダメな理由

iPadには初代からオンスクリーンキーボードがある。画面の一部に表示されたキーボードをタップすることで文字が入力できる。

試してみればわかるが、オンスクリーンキーボードは物理キーボードより入力に時間がかかる。慣れれば素早く入力できるが、それでも物理キーボードの入力速度にはかなわない人の方が多いと思う。

オンスクリーンキーボードにはキーボードのカスタマイズができるメリットがある。iPadは、キーボードを分割できたり、浮かばせたりできる。

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MacBook Proには、状況によって変化するOLEDディスプレイ「Touch Bar」が「あった」。Touch Barは自分でカスタマイズができ、アプリによって表示するキーを変更できる。

物理キーボードはキートップのカスタマイズができない。キートップに印字されている通りしか入力できない。

カスタマイズができて便利なのにオンスクリーンキーボードが打ちづらいのは入力した反応がないからだ。指でキーに触れることができないので、キーの境目が分かりづらい。打鍵した感触がないから、本当に入力できたのか指の触感ではわからない。

オンスクリーンキーボードと物理キーボードどちらにも利点はあるので、それぞれの良い点をとりいれたキーボードを作ればよいと思ってしまう。キートップがカスタマイズ可能なOLEDディスプレイのキーボードがあれば、カスタマイズもできるし打鍵もスムーズになりそうだ。

以前、そういったキーボードが発売されたことはあるけど、一般化しなかった。高価だったかだ。100個以上あるキーひとつずつにOLEDディスプレイを貼り付ければコスト高になる。キーも大型化するので、ノートPCには内蔵できない。

iPhoneのキーボード

iPhoneは画期的なプロダクトだが、中でも日本語キーボードにおけるフリック入力を導入したことは出色の判断だと思う(。

フリック入力は、慣れると物理キーボードと同じくらい速く入力できるようになる。ただ、フリック入力は本体を持ち上げているiPhoneだから使いやすいのだと思う。iPadで同じようにフリック入力すると、途端に入力速度が落ちてしまう。

ノートPCのキーボードの代わりにフリック入力用のディスプレイがあっても同様だろう。

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キーボードはどうなる?

MacBook ProのTouch Barは次世代キーボードになり得る画期的な新機能だと思ったが、不評であえなく消滅してしまった。Appleとしては、Touch Barが好評なら、いずれ全てのキーボードをTouchに変えてしまおうと考えていたかもしれないのに。

キーボードが全面ディスプレイになれば、さまざまなことに使えるようになる。カスタマイズも自由自在だし、MacでもApple Pencilをつかって絵を描けるようになる。

そのためには、ディスプレイキーボードで入力したとき触感があるようにしないといけない。たとえばディスプレイに凹凸ができるとか。それが実現できても、コストがかかるので、そう簡単には一般化しないだろう。

生まれてからフリック入力を使っている若者なら、ひょっとするとPCでもキーボードよりフリック入力の方が速く入力できるようになるのかもしれない。

そういった人が増えるまで、しばらく物理キーボードは存在し続けそうだ。

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