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映画の世界に入り込めるゲームが実現。コンテンツのボーダレス化を実現する5GとAI

小島氏の予言

メタルギアで有名な小島氏が5G時代のゲームについて語っている。

5G登場によって新しいゲームが生まれるという話の中で、Googleが発表したクラウドゲーム「Stadia」についての言及がある。

グーグルのクラウドゲームの発表だと、手元に専用ゲーム機がなくなり、ディスプレーさえあればストリーミングで本格的なゲームができるようになります。「YouTube」で人のプレーを見ている視聴者が、そのゲームにそのまま参加できるようになります。ですが、これは序章にすぎません。

 「Stadia」はクラウド形ゲームシステムで、PCやスマホなどのデバイスに依存せず、クラウド側で処理することで、どこでもいつでもゲームで遊べるシステムだ。5Gが登場し、公衆ネット回線が飛躍的加速する時代のキラーコンテンツのひとつと見られている。

小島氏のインタビューで、改めて考えさせられたのは『YouTubeでゲームプレーを観ている人がゲームにそのまま参加できる』という点だ。

この点は、Googleの発表でも言及があるが、「他人のプレー動画を広告代わりにできるんだ」ぐらいの認識しかなかったが、それだけではなく、他人のプレーに入っていけるということは、真のボーダレスが実現するということだと気づいた。

 

コンテンツというボーダー

人はコンテンツを鑑賞している時、どの種類のコンテンツを利用するのか選択している。動画を観るときは動画をメニューから選び、ゲームをするときはゲームのメニューから選ぶ。選んだ後は、基本的にそのコンテンツを楽しみ、終わったり、飽きたりしたら、別のコンテンツへ移動する。

Googleが考えているのは、ゲームの生中継動画を観ていて、遊びたいなと思ったら、すぐにそのゲームに参加できる世界だ。Stadiaによって、動画とゲームの境がなくなる。盛り上がっているFPSの戦いに自慢のキャラで参戦して、自分の力で戦況を変えられたら楽しそうだ。

映画作りもかわるかもしれない。「インタラクティブ映画」がさらに流行るかもしれない。自分の選択が映画の進行に影響を与えることを想像してみよう。自分好みに映画を作り替えることができたら没入感が高まる。

音楽のように短く完結しているコンテンツは難しいかもしれないが、テンポや人の気分によって変化する歌詞や曲というのも面白いかもしれない。多くの人の意見で変化する音楽というのが実現する選択肢もあると予想する。

ビジネスソフトもボーダーレス

「ブラウザ」というソフトウェアはソフトの垣根を取り払った。Chromeに代表されるブラウザは、ひとつのソフトウェアの上でゲームや動画鑑賞など多くのコンテンツを消費できるようになった。だが、コンテンツの壁は依然として残っている。

もうひとつの垣根は、Officeソフトだ。Microsoft Officeで言えば、文字を書くときは「Word」、表計算なら「Excel」、プレゼンには「PowerPoint」を人は選ぶ。これがひとつのソフトウェアでいけない理由はユーザーには多分ない。Wordにも表作成機能があって、双方のソフトウェアの機能は明らかに重複している。

お互いのコンテンツをコピー&ペーストできるが、自分の思うとおりにいった例しがない(WordにExcelの表を貼って、一発でうまくいったことがない)。

だったら、いっそのことソフトウェアの垣根を取っ払ってしまえばいい。垣根が亡くなることで、ユーザーは自分がやりたいことに集中できるようになる。

膨大になるクリエイターの作業

コンテンツに話を戻すと、ボーダーレスのコンテンツが増えると、クリエイターの作業量は膨大になる。

小説には、紙の時代から読者の選択によって物語の進行が変わるインタラクティブ小説というのがある。クリエイターは選択肢の数だけ物語の展開を創っておかないといけない。選択肢が増えれば矛盾も増えるので、デバッグも重要な作業になる。

映画とゲームの境をなくせば、今までの映画製作とは異なる仕掛けが必要になる。その人間の膨大な作業を補助してくれるのがAI(人工知能)に違いない。大筋は人間が設計しなければいけないが、枝葉の構築と矛盾の解消をAIがやってくれる世界が来る。

コンテンツのボーダレスの実現には通信速度だけではなく、AIの進化も重要になってくる。

それらの変化はそんなに未来の話じゃないと思う。