日本初のGoogleデータセンター開設
2023年中にデータセンターを千葉県印西市に開設するとGoogleが発表した。Googleが自社のデータセンターを日本に開設するのは初めてだ。
どうしてGoogleが千葉にデータセンターを開設するのか理由を考えてみます。
海底ケーブルの陸揚げ場所に近い
日本と北アメリカ大陸を繋ぐ海底ケーブルの日本側の陸揚げ場所は千葉県が多い。データセンターを運営するなら、大通信容量の高速回線は必須だ。
Googleは日本とカナダの間に繋ぐ新しい高速海底ケーブルを敷設していて、2023年中に利用開始目指している。自社の海底ケーブルを直接引き込める場所にデータセンターの場所を決めたに違いない。
東京に近い
少しでもレイテンシーを上げるために、データセンターはユーザーが多い街に近い方が良い。多くの企業と人が集まる東京に近い印西市は適当な環境だ。
太平洋から陸揚げした海底ケーブルと東京を結ぶ線上に印西市があると思われるので、ケーブルの敷設するにも効率が良い。
地震の被害が少ない
千葉県というと東日本大震災の被害を思い出されるが、印西市は千葉県でも丘陵地帯に属し、地盤が比較的固い。以前からNTTやAmazonなどのデータセンターがあるのもうなずける。
高台で海から離れているので津波や水害にあう危険性も低い。
成田空港に近い
いうまでもなくGoogleはアメリカの会社だ。本社から出張に来る人が立ち寄りやすい場所の方が良い。北関東だと、成田からも羽田からも遠くなってしまう。
DCに最適な場所
調べるほど千葉県印西市がDC(データセンター)に最適な場所だということわかる。
ちょうど同じ時期に日本政府は、いわゆる政府クラウドの入札を進めていて、Microsoft、Oracle、Amazon、Googleが応札している。GoogleのDC建設はこの入札を見越している可能性もある(今回の入札条件にはおそらく国内DC設置が含まれているのだろう)。Googleが選定されるかわからないが、クラウドビジネスを日本で加速させるために日本国内でのDC建設に踏み切ったと思われる。