MVNOが安い理由
格安SIMと呼ばれるMVNOは大手3社から回線を借りてユーザーへ提供することでビジネスが成り立っている。店舗と付属サービスを削りランニングコストを抑えることで、大手3社より低価格をMVNOは実現している。
ahamo発表以降、MVNOの値下げが相次いでいて、既存ユーザーの奪い合いが始まっているが、キャリアを乗り換えをするならもう少し待った方が良いかもしれません。
4月から接続量が半額
総務省のワークグループで大手キャリアにデータ接続量の値下げが要請されている。3年間で半減が当初の目標だったが、報道によると2021年4月より前倒しして半減されるそうだ。
2019年よりも50%近い値下げ、2016年よりは75%値下げになっている。
接続料の値下げは、接続料金がコストの大部分を占めるMVNOの価格に反映される。今回の接続料値下げの前倒しを価格に考慮したMVNOもあれば、まだ反映されていないMVNOもある。
MNP手数料も今後無料になる
キャリア移行にかかる手数料は今後無料になる予定だ。
- ドコモ・・・2021年4月1日
- KDDI・・・2021年4月1日
- ソフトバンク・・・2021年3月17日
- 楽天モバイル・・・すでに無料
今だと大手3社から他のキャリアへ移行した場合は有料となるので、キャリアを乗り換えるなら手数料が無料になるまで待った方が良い。ちなみにahamoやpovoは同一キャリア内なのでMNPの対象外だ。
4月まではまだわからない
MVNOの「OCNモバイル」は3月12日の新料金発表を延期することにした。OCNは接続料金の値下げを考慮する余裕が必要なのか他のライバル企業の動向を見定めたいのかわからないが、4月までは値下げ競争が続く可能性はある。
ドコモがahamoを開始前に月額2700円への値下げを発表し、ソフトバンクはLINEMOを一年限定で音声込みで月額2480円プランを追加発表した。MNOでも値下げ競争が続いている現状、接続量が値下げになるMVNOが追随することは十分考えられる。
キャリアの乗り換えを検討している人は、もう少し待った方が良さそうだ。