M2 MacBook Airを買った
散々悩んだ結果、M2チップ搭載のMacBook Airを購入した。購入した構成は、こちら。
- 8コアCPU・8コアGPU
- 512GB SSDストレージ
- 16GBメモリ
- USキーボード
- 30W USB-C電源アダプタ
- ミッドナイト
基本的な構成は、5年前に購入した13インチMacBook Proと同じ。ストレージは256GBでもギリギリ足りそうだけど、256GB版はNANDチップが1つしかなくリード/ライトが遅いという話なので、512GBを選択した。
動画編集はほとんどしないので、メモリは16GBにして、GPUは標準のまま。
電源アダプタは他社製品がたくさんあるので、新しいデュアル電源アダプタは選ばず、標準の30W電源アダプタを選択。
カラーは新色のミッドナイト。ずっと使っていたMacBook Proがスペースグレイなので、新色を選択。指紋が付くとか塗装が剥げるとかネガティブな意見が多かったけど、デスク周りはブラックで統一しているので、あえてミッドナイトを選択。
早速使ってみて気になった点と雑感をご紹介します。
開封レビュー
外箱はこちら。シンプルな箱。ボディの薄さを強調したデザイン。
蓋を開けたところ。本体が薄い紙に包まれていて、下部のベロを引っ張って取り出せる。ほとんどの包装が紙でできている。
本体を取り出したところ。上部は簡単な使い方と恒例のAppleシールが入っていて、その下にはUSB-C電源アダプタがある。MagSafe電源ケーブルも見える。
電源アダプタ。30Wの電源アダプタにしては少し大きめ。面白いのは電源アダプタに挿す側のケーブルは白色で、MacBook Airに挿す部分は本体と同色になっている。ケーブルだけをみていると違和感があるけど、電源アダプタに挿すとしっくりくる。
本体。ディスプレイを開けると電源が入る。
13インチMacBook Proとの比較
大きさはほとんど一緒。正確にはMacBook Airの方が少しだけ奥行きがある。左のスペースグレイとミッドナイトの色味は全然異なる。比べるとスペースグレイはシルバーに見える。
MacBook Airの方が膨らみがない分だけ薄い。天板がフラットなのでスッキリして見える。
キーボードの比較。上がMacBook Air。Touch Barがなくなり、ファンクションキーが物理キーになっている。ESCキーが大きい。MacBook Proはバタフライキーボード仕様なので、カーソルキーが長方形。
Touch IDも大きくて指を置きやすい。トラックパッドは、MacBook Proの方が若干大きい。同じキーボードサイズなのにMacBook Proの方が横に広い。
こちらはMagic Keyboardとの比較。Magic Keyboardは4隅のキーがラウンドしていること以外、ほとんど同じ。打鍵感は、MacBook Airの方が柔らかい印象を受ける。
気に入った点
キビキビしている
5年前のMacBook Proとの比較なので、動作がキビキビしている。動画編集などの重たい動作はしていないけど、Webを参照したり、アプリケーションを起動したりするなど、ちょっとした動作が素早い。MacBook Proにも不満はなかったけど、比べるともさっとして、ちょっとしたことでストレスがかかっていたのだとよくわかる。
iPhoneアプリが使える
Apple silicon搭載のMacは、iOSアプリをインストールできる。全部ではないが、結構多くのアプリが起動できる。たとえばMac専用アプリがないリモコンアプリをインストールして、Macで操作できるようになる。アプリをインストールできれば「ショートカット」で定型化できるので、キーボードショートカットを登録して、キーボードだけでテレビや照明をつけたりできるのが便利。
ただ、インストールできるのは、すべてのアプリではないので、たとえばAmazon AlexaアプリはMacにはインストールできない(できれば、MacでAmazon Echoを操作できたんだけど)。
買い換えて、これが一番嬉しかったことかもしれない。
空間オーディオの対応
Apple silicon搭載のMacは、AirPods Proなどのイヤホンが空間オーディオに対応している。「サウンド」で、「ドルビーアトモス」などで出力していることが確認できる。
指紋はつくけど
評判通りミッドナイトは指紋が目立つ。すぐにつくけど、そこまで嫌にならないし、気になれば拭けば良い。それよりも、ブラックのキー周りが目立たない方が自分としては嬉しい。
反発力があるキーボード
MacBook Proのバタフライキーボードと比べて、シザーキーボードは反発力が強い。Magic Keyboardよりも強い印象で、そのおかげでリズミカルに打鍵できる。非常に好印象な打鍵感だ。ただ、バタフライキーボードと比べると、キーの中心以外を打鍵したとき、キーがぶれる感じがする。構造上、仕方がないが、ちょっとWindowsマシンを触っている気になる。
ESCが打ちやすい
Touch Bar仕様からの買い替えなので、物理キーであるESCキーが大きくて打ちやすい。
持ちやすい
エッジが丸まっているので、底部に手が入りやすく、持っても痛くない。13インチMacBook Proは角が立っているので、持った瞬間に手が少し痛い。
バッテリーが保つ
とにかくバッテリーが減らない。バッテリーで動画を観ていても、1時間経過しても90%以上バッテリー残量がある。13インチMacBook Proは古いこともあり、長時間の使用に耐えられなかった。
便利なMagSafe
マグネットでくっつくMagSafeは、やはり便利。近付くだけでピタッとハマるので、コネクタを目視する必要はない。ただ、意外に強力で、引っ張ってもなかなか抜けず、抜くときはMagSafeコネクタを上に持ち上げるようにする。この方法だと、コネクタに傷つきそうな気もして少し心配ではある。
ノッチはアプリで対処
ノッチは気になるけど、アプリを使ってメニューバーを黒くしてしまえば、目立たなくできる。アプリは「TopNotch」とかいくつかある。
気になった点
バックライトが漏れる
斜めからのぞくとキーボードのバックライトがキーの横から光が漏れる。キーストロークが小さいバタフライキーボードでは漏れなかった。
左がシザーボード搭載のMacBook Air、右がバタフライキーボード搭載のMacBook Pro。光の漏れ方が、明らかに違う。まあ、キーが打つ角度からなら目立たないけど。
カーソルキーに触れると手がはみ出る
最近のMacは、すべて逆T字カーソルキーで、MacBook Airも逆T字カーソルキーだ。以前は左右のキーが上下カーソルキーと同じ高さまであった。だから、ちょっと上の方を押しても反応したが、逆T字型だと、左右のキーが下方向にあるので、打鍵すると手首がボディからはみ出してしまう。
左側しか充電できない
これは4ポート版MacBook Proを使っていたから実感することだけど、MacBook Airは左側にポートが集中しているので、充電ケーブルの取り回しに苦労する。せっかくUSB-Cからも充電できるのだから、右側に1ポートでもあれば左右から充電できたのに。
買ってよかった
昨年とナノメートルプロセスが同じM2チップの性能が中途半端なのと円安で割高なので躊躇したけど、買ってよかった。5年前のモデルとの比較だから、進化が明確に実感できる。
デザインはシンプルで、尖ったところは特にない。スタンダードなノートPCという雰囲気で、Windowsマシンにもありそうではあるけど、飽きはこなさそう。