M1 iMac登場
Appleが春のイベントでM1チップ搭載のiMacを発表した。M1チップ搭載に伴い、従来の膨らんだデザインから超薄型のフラットボディに変更された。カラーも7色と初代iMacを彷彿とされるバリエーションだ。
新しいiMacからMacbookの将来が透けて見えそうだ。次期MacBookシリーズが登場する時期を予想します。
薄型デザイン
新型iMacは非常に薄い。本体の厚さは11.5ミリで、MacBook Proの15.6ミリよりもかなり薄型だ。iMacは液晶の下にロジックボードを配置することでこの薄型を実現している(個人的には多少分厚くなっても、液晶の裏にロジックボードを埋め込んで、液晶下のベゼルを薄くしてくれた方がかっこいいいと思うけど)。
ノートPCはキーボードとトラックパッドを内蔵しているので、キーボードが分離しているデスクトップPCより薄くしづらいが、現行MacBookよりはもう少し薄くできそうだ。
現行MacBook Proはインテルチップ以前の筐体と変わっていないので、もっと薄型にできそうだ。iMacがこれだけ薄いなら、MacBook Pro / MacBook Airのボディデザインを変更すれば、現行よりももっと薄くできそうだ。
MagSafe
新型iMacはMagSafeが搭載されて、電源コードがマグネット式になった。USB-Cの汎用性もいいけど、マグネット方式は簡単に繋げるのが嬉しい。でも、デスクトップPCは電源ケーブルを脱着する機会がほとんどないのに、どうしてiMacにMagSafeを導入したのだろう。iMacはデスクトップとして非常に軽く、本体は4.46kgしかない。電源ケーブルを足で引っ掛けるとiMacが倒れて液晶を破損する危険性があるからだと思う。
MagSafeは元々MacBookに搭載されていた機構で、今後はMacbookに復活するかもしれない。iPhoneにも採用されたし。
4.5K Ratinaディスプレイ
新型iMacは、解像度4,480 x 2,520ピクセル、218ppiの精密ディスプレイを搭載している。MacBook Airのディスプレイは、2,560 x 1,600ピクセル標準解像度の227ppiなので、次期Macbookはより精密なディスプレイが採用される可能性が高い。
現行モデルはProとAirのディスプレイはほとんど同じだが(Proの輝度は500ニトで、Airの輝度は400ニトだけがスペック上の違い)、新型MacBook Proのディスプレイはどうなるだろう。
ヒントはiPad ProのミニLEDディスプレイだ。ミニLEDディスプレイは最大600ニトの輝度に対応している。
現行MacBook ProとAirの仕様はかなり近く、iPad Airとモデルチェンジ前のProの仕様が近かったのとに似ている。ProとAirの仕様を差別化するためには、ProのディスプレイにミニLEDを採用するかもしれない。
1080p FaceTime HDカメラ
iMacは1080pのFaceTime HDカメラを搭載している。現行MacBookは720pなので、次期モデルではアップグレードされる可能性が高い。
カラーバリエーション
初代みたいにiMacは7色のカラーバリエーションが用意されている。在庫管理が難しいのに、キーボード、トラックパッド、マウスと周辺機器も各色分のバージョンが用意されている。
ノートPCはそういった周辺機器がないのでカラバリを展開しやすい。現行のMacBook Airは3色しかないが(Proは2色)、次期モデルはiMacのように多色展開される可能性が高い。
モデルチェンジは今年中?
新型iMacを細くみていくと、次期Macbookはかなり期待が持てそうだ。では現行Macbookシリーズのモデルチェンジはいつだろう。iMacに導入された機能のほとんどはすぐにMacBookに採用できそうだ。唯一難しいのは、ミニLEDディスプレイだろうか。ミニLEDは歩留まりが高く生産量を上げられないのか、今回のiPadも12.9インチのみに搭載されている。
iPad Proが売れると、MacBookシリーズまでミニLEDが回ってこない可能性がある。
あとはM1チップがアップデートされるタイミングだろう。今年中にはM1チップもアップデートされるに違いない(名称はM2チップ?)。
ボディデザインが変更されるなら、大々的にPRしたいだろうから、サイレントローンチではなくイベントで発表されるだろう。次のAppleのイベントは9月の新型iPhone発表会だと思われるので、新型Macbookのモデルチェンジも9月と予想する。