新型Mac mini?
Appleが新型のMac miniを年内に発売すると噂がでている。Mac miniはアップデートされないまま、4年が経ち、筐体は8年近く変わっていない。8年間同じデザインで作り続けている電子デバイスは非常に珍しい。
廉価版デスクトップPCの需要は?
Mac miniは廉価版デスクトップPCとしてAppleは販売してきた。ノートブック型が主流で、廉価版ノートPCも多数出回っている現代に安いデスクトップPCの需要がどれだけあるのだろうか。
8年前は自宅のテレビをディスプレイ代わりに使ってApple TVなしで動画を再生する人もいたが、今はApple TVもあるし、スマホやタブレット、ノートPCで動画配信サービスを使う人の方が多い。
周辺機器にこだわるユーザーには人気
Bloombergの報道によると、新しいMac miniは廉価版ではなく、プロ向けだということだ。ストレージ、マシンパワーがアップし、それにともない価格も上昇するそうだ。AppleのデスクトップPCというと、ディスプレイ一体型のiMacが主流だ。今は最大18コアを搭載できるiMac Proもあり、プロユースとしても十分使える。
ただ、iMacだとディスプレイを選択できないし、マウスとキーボードも同梱されている。Mac miniの同梱物は電源ケーブルしかなく、ユーザーが自由にディスプレイ、マウス、キーボードを選べる。熟練のエンジニアは、愛用の周辺機器を使いたいものだ。
設置場所をとらないMac minを小型サーバーとして重宝しているケースも多い。性能が向上すれば使いたいエンジニアも一定数いると思われる。
Mac Proはどうなる?
他にも長らくアップデートされていないAppleの商品にMac Proがある。本来はプロ向けデスクトップPCはMac Proが担うべき分野だ。アップデートが遅れているのは需要も小さいからで、2種類のセパレート型デスクトップPCを開発販売する費用対効果があるとは考えづらい。
Mac miniのプロユース化が本当なら、Mac Proと統合するのかもしれない。