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iPad Pro+新型キーボードは、Macの代わりになれるのか

新型iPad Pro登場

おそらく3月のイベントで発表する予定だったのだろう。新型iPad Pro、mac mini、MacBook Airが登場した。

一番の注目はiPad Pro。新型iPad Proの変更点は、カメラ周りとプロセッサの変更、ARへの対応などだが、最も目立つのは、5月に発売される新型Magic Keyboardだ。

新しいキーボードを細かく見てみます。

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新型Magic Keyboard

iPad Pro用の新しいMagic Keyboardの特徴は、MacBookで使われるシザー式、内蔵トラックパッド、バックライト、フローティングデザインによる無制限の角度調整だ。簡単に言えば、スペックはMacBookのキーボードそのものだ。今までのiPad Proのキーボードは、布のようなフニャッとした触感だったが、今度のキーボードは本格派だ。

キー以上に注目はトラックパッドだ。iPadに対応したトラックパッドは史上初。iPhoneとiPadは、タッチスクリーンベースのインターフェイスで長らく進化してきた。指でコンテンツに直接触れるインターフェイスは誰でも直感的に使え、フルディスプレイを実現させた。

ジョブズがスタイラスペンを嫌っていたのは有名だが、ジョブズ亡き後、Apple Pencilが登場し、今回はキーボードにタッチパッドが内蔵された。

創業者の意思に反した方向に進化したのは、PCに迫る生産性を実現するためには、タッチスクリーンとソフトキーボードでは不足だったことを意味する。

iPhone登場から十年経っても、タッチスクリーンはキーボードとタッチパッドの生産性を超えることができなかったのだ。

タッチスクリーンの弱点は、キーボードで作業している時、画面に触れるためにホームポジションから指を外して腕を伸ばす必要があることだ。タッチパッドより指を動かす距離が長いので、生産性が低くなる。

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タッチパッドを内蔵したことで、見た目もノートPCらしくなった。Appleは近年iPadを「新しいコンピューター」と呼んでいる。一方で、MacはなくさないともAppleは公言している。

だが、iPadを「新しいコンピューター」にするために、Appleは本腰だ。新しいMagic Keyboardは全モデルのiPadにも対応している。また、次期iPadOSは、Magic Mouse 2、Magic Trackpad 2にも対応し、Macbookのようにマルチタップジェスチャーもできる。

Macの領域に踏み込むiPad

これらの対応は、Macの領域に強く踏み込んでいる。iPadを新しいコンピューターとして前面にもってこようとしている。

ここまで長く時間をかけて、AppleはiPadを育ててきた。Macをすぐになくすわけではないが、AppleとしてはMacを後退させていくロードマップがすでにできていると思われる。

それぐらいのインパクトがタッチパッド内蔵にはある。

 

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