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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の 「夏のピルグリム」 が7月18日に発売になります。初の単行本形式の小説です。
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絶好調な任天堂決算の解説と今後の展開

絶好調な任天堂決算

2021年3月期の決算を任天堂が発表した。売上が前年同期比プラス37%、営業利益が前年同期比プラス98%と増収増益となった。

細かく見ていきたいと思います。

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ハード・ソフトの両輪で成長

任天堂の売上の源泉は自社のハードウェア「Nitendo Switch」と自社制作のソフトウェアだ。ハードウェアは前年同期比プラス36%、ソフトウェアがプラス43%とハード・ソフト両方が順調に伸びている。

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言うまでもなくコロナ禍による巣ごもり消費の影響が大きい。巣篭もりの象徴的なソフトとなった「あつまれ どうぶつの森」はもうすぐ2000万本に到達する。前期に発売した「スーパーマリオ3Dコレクション」も832万本。

任天堂のハードウェアといえば、自社制作のゲームしか売れない問題があったが、任天堂は自社のゲーム制作能力を強化し、Wii U時代に開発したゲームをリメイクすることで、自社制作だけで強固なゲームラインナップを構築することに成功している。

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一般化したデジタル売上

特筆すべきはデジタル売上の伸びだ。こちらも巣ごもり消費の影響が大きい。ダウンロード専用ソフト、Nintendo Onlineの売上が伸びている。インディーズゲームが増えたSwitchではゲームのダウンロード購入も一般化し、オンライン対戦するためにNintendo Onlineの契約も普通になった。

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日本のコンテンツ事業のシンボル

日本のAV事業は衰退の一途を辿っている。テレビではアジア系メーカーの受像器の販売比率が高まっている。テレビに代わり多くの人が視聴しているスマホとタブレットのほとんどがiPhoneやアジアメーカーのAndroidだ。

ネット配信が主流になりレコーダーは消滅しつつある。そのネット配信もAmazon Prime VideoとNetflixのアメリカ発のサービスが圧倒的に強い。日本の存在感は希薄化する一方だ。

任天堂は、自社ゲーム機で遊べる高品質なゲームを自社で制作して発信できる稀有なメーカーとなった。日本メーカーでは数少ない全世界でプラットフォームを握っている任天堂が、日本のコンテンツ制作力を活かした良質なソフトを開発すれば、これだけの売上と利益を生み出すことができる。

課題は次の展開だ。USJでの任天堂エリアの開発などIP事業にも参入しているが、売上内の比率はまだ小さい。例えば、Netflixで評価されている日本のアニメ制作力とリンクしたら、面白そうだ。ゲーム発のアニメが成功した事例は少ないが、開発に時間がかかるゲームだけでは継続的な成長は難しい。

日本のメーカー唯一の「成功企業」として任天堂がどう発展していくか楽しみだ。

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