好調な決算
任天堂が、売上は前年同期比約9%増、経常利益は約42%増と好調な決算を発表した。
Switchソフトが好調
Switchのソフトが好調だった。4半期毎のソフト販売台数のグラフでみるとわかるとおり、欧米でソフトの売上伸びているのがわかる。『ドンキーコングトロピカルフリーズ』、『マリオテニスエース』、『Nintendo Labo』が人気を集めた。『ドンキーコングトロピカルフリーズ』はWii Uのリバイバル版にもかかわらず、140万本の販売数を記録した(それだけWii Uが売れていなかった証左だが)。
発売から一年経過し累計2000万台近く出荷したSwitchのユーザーが任天堂ブランドのゲームを買い求めた結果だろう。
Switchハードは前年同期より減少
Switchのハードは、前年同期よりも減らしている。販売が集中する年末年始を外したこの時期、ハードはあまり売れないが、昨年よりも減らしてるのが不安材料だ。
一時期北米での売上が伸び悩んでいるニュースがあったが、ハードの台数減少は、北米だけではなく全世界的な傾向だ。
それでも、任天堂は「年間2000万台販売」の目標を下方修正しなかった。在庫不足で苦しめられた昨年のクリスマスシーズンを大幅に超えないと2000万台に達しない。
すでに発表になっている新作ゲーム『ポケモン』、『スマッシュブラザーズ』の効果を見込んでいるのだろうが、それでも昨年度の2倍近くのハードを販売できるかは疑問だ。
ひょっとすると、任天堂は何か隠し玉を用意しているのかもしれない。たとえば「どうぶつの森」とか。
もうひとつ気になるのは、任天堂のソフト開発能力だ。以前から言われているように、任天堂ハードは、任天堂ソフトが売上を牽引する傾向がある。Nintendo Laboの第3段は夏休み明けに販売される。
過去の記事で言及したように、任天堂ソフトが予定通りでてこないと、ハードの販売にも大きく影響する。『スマッシュブラザーズ』の販売が延期になればハードの販売にも大打撃になる。
Wiiの呪縛を振り払うためにも、任天堂のソフト開発能力が問われている。