小説の分類
いつのまにやらAmazonで出版している自著の小説も23作品になりました。赤川次郎先生や西村京太郎先生の足元にも及びませんが、冊数だけならちょっとした中堅作家クラスですね。
筆者の小説は、恋愛からSFまでジャンルもばらばらで、どれを読んだら良いか戸惑っている方もいらっしゃると思います。
どのような切り口が良いか色々と考えた結果、登場する地名によって小説を分類してみました。
一枚の地図にまとめてみましたので、ご覧ください。
小説の舞台マップ
小説の舞台として圧倒的に多いのは首都東京です。他の地域が舞台の小説でも東京が関係する作品が多いですね。神奈川県が舞台の小説でも登場人物の勤務地が東京とか、東京が出てこない話は少ないほどです。
東京が舞台の作品も一応モデルの街を決めています。現実とは違うので町名を特定することは少ないですが、町名をきちんと記した方が現実味が出るんですかね。
謎の膜に包まれる「コクーンマンションへようこそ」のマンションは練馬周辺にある設定です。最新作「雪の愛した物語」は東京の下町にある実際の街がモデルです。
東京に無関係な小説は、宮崎県と群馬県が舞台の小説ですかね。「ねこつくりの宮」は宮崎と特定していませんが、舞台である「いるか岬」は宮崎市に実在する地名です。ただ、実際の土地とはまったく違いますし、火山は近くにありませんが、登場する神社のモデルは現実に存在します。
宮崎県が舞台の「くじらの夢」と群馬県の「四度目のF」は、がっつりローカル色溢れる作品です。両作品とも、土地の名所や名物がたくさん登場します。
「四度目のF」の舞台である群馬県高崎市は、ほとんど行ったことがないのですが、東京と絶妙な距離があって、面白そうな街なので舞台に選びました。
「二億円のドーナツ」に出てくる街のモデルは深谷市周辺です。小説内では駅舎が国会議事堂の形をしていますが、深谷駅は東京駅を模しています。採掘場は栃木県にある大谷石採掘場跡を参考にしています。
こうやって並べて地図を眺めていると、中部、近畿、中国・四国が登場する作品がないのに気づきます。まだ出版していませんが、ロードムービー的に日本列島を旅する作品をすでに書き終えていて、その小説内には大阪が出てきます。
名古屋、中国・四国が舞台の小説も書いてみたいですね。名古屋は馴染みがある街なので書きやすいのですが、大都市すぎて特徴を描くのが難しい気もします。
中国・四国地方は、登場人物の出身地として小説内に地名だけ登場したことはありますが、舞台になったことは多分ないです。地方を舞台にする場合、その土地を小説内で用いた意味性が必要な気がします。土地の特色がまったく関係がないなら、関東地方で良いわけですからね。