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OpenAIのアルトマンCEOが来日して岸田総理と面会した2つの理由【Chat GPT】

アルトマンCEOが来日

Chat GPTを開発した非営利企業OpenAIのアルトマンCEOが来日して岸田総理と面会した。

全世界で空前絶後の話題になっている中、多忙だと思われるアルトマンCEOがどうして日本を訪問して総理と面会したのだろう。目的を考えてみます。

規制を牽制

現在、多くの国でChat GPTの使用を規制する動きがある。イーロン・マスク氏などがAIの開発を一時停止するよう提言したのは記憶に新しい。個人情報の収集を懸念して、イタリア政府はChat GPTの使用を禁止した。

Chat GPTはあまりに革命的な性能を有する故に、多くの産業に影響を与える可能性がある。Chat GPTはネットに流れる膨大な情報を収集して回答を出力しているので、イタリア政府が懸念しているように多数の個人情報を収集している危険性もある。それらを懸念して、Chat GPTを規制する動きが各国で高まってきている。

日本でChat GPTは話題にはなっているが、政府が規制を検討する段階には至っていない。欧州各国の後を追わないうちにAIの将来性と安全性を総理へ説明したのだろう。

CEO自ら総理と会って政府と協調する姿勢を見せることで、政府がAI開発を規制する動きを牽制したのかもしれない。

日本に研究施設を開設

アルトマンCEOは、日本に研究施設を開設することを検討すると話していた。どこまで真剣かどうかわからないが、日本政府にとって喉から手が出る話だろう。

AI開発で世界に遅れている日本にとって、世界の最先端をいくOpenAIの研究所が国内に是非ともほしい。

研究所を作ってもらうために、OpenAIに政府が補助するかもしれない。日本政府は外資系半導体工場を国内に誘致するために総額6170億円の投資をしている。工場建設と同じように研究施設開設に援助をしてもらうために、CEOは来日したのかもしれない。

ただ、工場と異なり大規模な雇用を必要としない研究施設に日本政府が投資するかは微妙だ。OpenAIとしても、研究施設を日本に作るメリットがどこまであるか不透明だ。OpenAIの社員数は300名程度しかいない。今後は増員していくだろうが、この規模の企業が人材確保のために世界各地に施設を作るメリットは小さい。

全世界を訪問中

岸田総理に会った本当の目的は不明だが、アルトマンCEOが来日したのは、世界の都市を回るという計画による。世界各地で講演やユーザーと議論するために、さまざまな都市の訪問を予定している。

今後、日本以外の国を訪問して政府要人と会談すると思われる。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
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