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7payの不正利用あっても、QRコード決済を使うべき5つの理由

つまづく7pay

後発の7payが不正利用で叩かれている。セキュリティが甘かったことに加えて、記者会見でのまずい対応で、7payだけでなくQRコード決済サービス全体が「大丈夫か?」という目で見られている。

「昔からあるクレジットカード、いや現金が最強だ」みたいな時代に逆行した意見も出ている。

7payの不正利用の原因はまだ明確になっていないが、2段階認証など業界標準となっているセキュリティシステムを装備していなかったことが挙げられている。

7payの問題はセブンイレブングループが解決しなければならないが、問題があったからといってQRコード決済サービス全体が駄目というわけではない。

それでもQRコード決済を使いべき理由をあげます。

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個人経営の店舗で使える

QRコード決済はクレジットカードと異なり決済端末が不要だ。レジの横にQRコードを提示すれば店側はなにもいらない。

今は導入当初なので店舗利用料もゼロ円なので、費用をかけられない個人経営の店舗でも導入しやすい。

QRコード決済の中にはPayPayなどクレジットカード払いができるサービスもある。

今まで現金でしか支払えなかった個人経営の店舗でもクレジットカード払いができるのは大きい。

ポイント還元率が高い

QRコード決済サービスのポイント還元率はクレジットカードよりも高い。現状のクレジットカードだと0.5%から2%が標準だが、QRコード決済のポイント還元率は2%以上が多く、競争が激しい今なら20%還元のキャンペーンもある。

QRコード決済サービスの割引は特定の商品ではなく、支払総額に対して行われる。支払総額の20%が還元されるサービスなんてめったにない。

支払い履歴がわかる

現金と異なり、QRコード決済サービスを使えば何にいついくらお金を払ったか記録が残る。その記録を出力できないのは問題だが、いずれMoney Forwardのような家計簿アプリと連動することも考えられる。家計簿アプリで面倒なのは現金で支払うと手動入力しないといけないことだ。

現金を持ち歩かなくてもいい

クレジットカードやApple Payなどでもそうだが、対応店舗数が多いQRコード決済サービスと併用することで、現金を扱うシーンは大幅に減った。

現金というのはひどく不自由だ。出金するにもATMへ赴かないといけないし、物理的な紙幣と硬貨を持ち歩かないといけない。ATMでは利用料金がかかることもある。盗難に遭う恐れも落とすこともある。

QRコード決済ならチャージはスマホだけで行えるし、スマホを落としても指紋認証などのセキュリティで不正利用を防げる。サービス全体のセキュリティがしっかりしていないと、7payのように不正アクセスを受ける可能性はあるが。

最大のメリットは古い商慣習の破壊

カード1枚で決済できるクレジットカード、その非接触型サービスであるiDやQUICPayは便利だが、小さい店舗には普及していない。その背景には、クレジットカードの手数料が高すぎるのがあげられる。飲食店では5%、小売店では4%の手数料がかかると言われている。アメリカでは、店舗の手数料は約2%、かなりの差がある。

この手数料の差がクレジットカードの店舗導入を妨げている。

ポイント還元率も低い。最近では1%以上の還元率を掲げるカードもあるが、アメリカの標準的なクレジットカードのポイント還元率は2%だ。

VISAやMasterなど国際ブランドが日本でも普及しているのに、どうしてこんなに環境が異なるのだろう。アメリカと比べて、クレジットカード各社の競争が激しくないからかもしれない。

その商習慣は今でも変わらず、日本のキャッシュレス決済の普及を妨げている。手数料・ポイント還元も”世界標準”に近いQRコード決済サービスが普及すれば、クレジットカード各社も手数料とポイント還元も再考せざるを得なくなるだろう。

そのためには、QRコード決済サービスには頑張ってもらないといけない。

 

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