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「第12回ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作の「夏のピルグリム」を7月18日に刊行

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楽天モバイルのルーター付きプラン「Rakuten Turbo」を「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」と徹底比較

楽天モバイルの新プラン

楽天モバイルがホームルーター付きの新プラン「Rakuten Turbo」を発表した。楽天モバイル回線を自宅でもホームルーター経由で使えるようになるプランだ。

この新プランがお得なのか考えてみます。

自宅回線のリプレース狙い

今回の新しいプランの狙いは、自宅回線のリプレースだろう。戸外ではモバイル通信、自宅では光通信を契約している人が多いと思う。

ホームルーターを設置して、外出先でも自宅でも楽天モバイルのモバイル通信を使えるようになれば、光通信コストを節約できる。

光通信は5,000円前後かかる。楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」の通信費用は3,278円。両方の通信コストを合わせると、月額8,278円かかる。

「Rakuten Turbo」は、プラン料金+ホームルーターの製品代金を合わせて、キャンペーンか価格で3年以内の料金は4,451円。3年以降はホームルーター代と合わせて5,706円、5年以降は4,840円になる。

光通信と合わせた月額費用より、確実にお得にみえる。

ところが、楽天モバイルのモバイルプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」はそもそも無制限で利用できる。このプランではなくても、モバイルルーターさえ用意すれば自宅でも利用できる。ホームルーターは1万円ぐらいで売っている。

「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」のSIMを、宅内のホームルーターに挿せば、自宅でも楽天モバイル回線が使える。それが手間なら、自宅のPCなどで使うときだけはテザリングすれば良い。

モバイル通信の月額3,278円プラスホームルーター1万円なら、「Rakuten Turbo」の素の料金である月額4840円より安く上がる。

この運用なら、「Rakuten Turbo」よりも現行プランで取りまわした方が安いと言える。

使用無制限をやめる布石?

自分でホームルーターを用意できる人には、「Rakuten Turbo」を選ぶメリットは少ない。「Rakuten Turbo」を選ぶと携帯電話をセットで安く購入できないなどの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」を契約するのに比べてデメリットもある。

楽天モバイルもそれを承知でこのプランを作ったと思う。それでも「Rakuten Turbo」を売りたいのは、売り上げを少しでも伸ばすためだろう。

楽天モバイルは巨額の赤字を計上していて、楽天グループの経営を圧迫している。情報強者が「Rakuten Turbo」を選ばなくても「自宅回線コストをなくせる」というキャッチフレーズに引き寄せられて契約するユーザーが少しでもいれば、儲け物という感じかもしれない。

気になるのは、この新プランが使用無制限廃止の布石かもしれないということだ。

もしもモバイルプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」が使用無制限でなくなれば、「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」契約ユーザーが自宅で回線代わりを使うことはできなくなる。

「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」ユーザーにだけ使用制限をかけて、今回の新プラン「Rakuten Turbo」を使用無制限にすれば、自宅の利用を楽天モバイル回線に集約したい人は、「Rakuten Turbo」を選ぶしかなくなる。もちろん、その場合、「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」が契約するメリットが減るので、ユーザーが減る危険性が増えが。

ただ、それでも、一刻も早く赤字から脱却したい楽天は、なりふり構わず既存契約を改悪するかもしれない。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
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