格安SIMは安い
いわゆる格安SIMのシェアは携帯電話契約数の7%で、伸び率は鈍化している。
出典:MM総研
とは言っても、官房長官が何を言っても、ドコモ、au、ソフトバンクの三大キャリアより格安SIMの方が、現状ははるかに安い。格安SIMに乗り換えると人にもよるが、月に3,000円近く安くなるユーザーが多い。
今後、電気通信事業法の改正で縛りがなくなったiPhoneユーザーのうち格安SIMに乗り換える人もいると思いますので、気をつける点をいくつか記します。
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SIMロック解除が必要
多くの端末は購入した時にはSIMロックがかかっている。他社製のSIMが使えないように各キャリアが「縛り」をかけているわけだ。3大キャリアはいずれも端末購入から100日後に解除できる(一括払いしている場合は即日でもOK)。
SIMロック解除は店舗で行うと手数料がかかるので、各キャリアのWebサイトで行おう。
周波数帯を確認
格安SIMは3大キャリアの電波を借りているので、格安SIMと契約する時はどのキャリアの電波を使うか選ぶ必要がある。最近のiPhoneはどの周波数帯のバンドにも対応しているので、基本的に問題はないが、事前に確認するべきだ。
どの格安SIMの業者も動作確認済み端末を公表している。プランを選ぶ前に自分が所有しているiPhoneが対応しているか確認しておこう。
Apple Watchのモバイル通信は使えない
Apple WatchのGPS+Cellularモデルは、iPhoneがなくてもApple Watch単体でモバイル通信ができる。そのためには3大キャリアのプランを契約する必要がある。ドコモだとワンナンバーサービス(月額500円)がそれに当たる。
格安SIM業者は、そのようなプランを用意していない。Apple Watchが内蔵しているeSIMに対応していないからだ。iPhoneとApple Watchを併用している人は注意。
モバイル通信以外の機能は使えるので、GPS+CellularモデルはGPSモデルとして使用できる。
平日の昼休みは速度が遅い
多くの格安SIMは、平日昼休みの時間帯の通信速度がかなり遅くなる。この時間帯は多くの端末からアクセスが集中するので各業者が制限をかけているからだ。業者によっては速度が異なるし、Ymobile、UQ Mobileのいわゆるセカンドキャリアは速度がそれほど落ちない。
昼休みぐらいなら我慢できる人もいると思うが、QRコード決済やポイントサービスを使う人は注意が必要。多くのQRコード決済サービスは使用時にモバイル通信が必要になる。回線スピードが遅すぎるとQRコードがなかなか表示されず、レジで気まずい思いをすることになる。
キャリアメールが使えない
多くの格安SIMでは、@docomo.ne.jpなどのキャリアメールが使えない。と言っても、今どきキャリアメールを使っている人は少ないだろう。LINEでしかやりとりしないなら関係ないし、iPhone同士だとメッセージは使える。
通話料金が高い
格安SIMは30秒20円の通話料金がかかる事が多い。3大キャリアだと、家族間の通話は無料な場合が多いが、多くの格安キャリアは有料だ。ただ、iPhone同士ならFacetimeオーディオで話せば無料だ。LINE通話ももちろん利用できる。
これでOKなら、格安SIMへ
以上、格安SIMに乗り換えるのに気をつける点を記した。ここに記したことに問題がないなら格安SIMにしても大丈夫(多分)。
格安SIMの不満の多くは平日昼休みの速度制限だ。乗り換える前に、自分の生活スタイルに影響がないか改めて確認してみよう。