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ソニーが電気自動車(EV)を造る4つの理由

ソニーがEV

ソニーが電気自動車(EV)を開発する子会社を設立すると発表した。ソニーは2020年にEVのコンセプトモデルを発表しており、今回の会社設立でEV販売に向けて、大きな一歩を踏み出すことになる。

言うまでもなくソニーは電子機械やゲームマシンの他に映画や金融事業を展開するコングロマリット企業だが、自動車を販売したことはもちろんない。

どうしてソニーがEVを開発販売するのか理由を考えます。

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センサー

ソニーはカメラに内蔵されているCMOSセンサーなど多数のセンサーを自社で開発している。現在の自動車は多数のセンサーを内蔵していて、道路上の情報を画像認識し、運転のアシスタントをしてくれている。

センサーは顔認証にも使えるし、ジェスチャーで自動車を操作することにも用いることができる。

自動車本体に比べて、センサーの価格は安いが、自社センサーの販売にもつながるし、コストも抑えられる。

また、自社開発のEVなら、センサーの効果的な活用を披露することで、自社センサーのPRにもなる。

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既存製品との親和性

今までソニーが販売してきた製品とEVとは随分差があるように思えるが、共通の部品も多い。ひとつはディスプレイ。EVではカーナビはもちろんメーターにも液晶モニターを使用している。テレビやスマホなどソニーは液晶ディスプレイを長年使用してきた。ソニーがずっとこだわってきたオーディオ機器に含まれるスピーカーもEVに搭載されている。

また、最近の自動車はモバイル通信を内蔵していて、緊急通報や交通情報取得に利用している。言うまでもなくソニーはスマートフォンを製造販売している。

リチウムイオンバッテリーも大きさは違えど、数多くのソニー製品に使われてノウハウも溜まっている。

EVはハードウェアだけではなく、ソフトウェアも重要だ。ミュージックやカーナビ、それをコントロールするためのインターフェイス、それらのソフトウェアをモバイル通信でアップデートできる機能がEVには必要だし、ソニーにはソフトウェアを開発してきた経験がある。

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エンターテインメント

現代のビジネスは時間の奪い合いとも言われる。限られたプライベートな時間で自社のコンテンツをいかに消費してもらうかがエンタメ企業の鍵となる。

忙しい現代人に残された「自由な時間」が車内空間だ。今はまだ運転が必要だから、音楽やポッドキャストなど音声しか鑑賞できないが、自動運転が実現されれば、動画も楽しめるようになる。ソニーは、音楽・映画を提供しているエンタメ企業だ。自社でEVを開発販売すれば、自社のコンテンツを鑑賞できるソフトウェアを組み込むことができる。

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マグナ・シュタイヤーの存在

いくらセンサーを開発していても、自動車にはならない。モーターを中心とした駆動系を開発製造する必要がある。ソニーにはそのナウハウはないし製造拠点もない。そこで登場するのがマグナ・シュタイヤーだ。オーストラリアの自動車製造企業であるマグナ・シュタイヤーは、自社ブランドの自動車を販売せずに、トヨタやBMWなど複数の企業から製造を委託されている。マグナ・シュタイヤー社と提携すれば、電子機器におけるフォックスコンのように工場を持たないファブレス企業でも、自動車を販売できる。

ソニーが2020年に発表したコンセプトモデルを製造したのもマグナ・シュタイヤーだ。ソニーがEVを製造販売するなら、マグナ・シュタイヤーに委託するのは間違いない。

巨大な自動車市場

自動車は世界最大のコンシューマ市場だ。AV機器の10倍以上も高価なので、売上も大きいし利益もでかい。

EVは、今までのガソリンエンジンとは違い、部品点数が少なく、モジュール化しやすい。ガソリン車から電気自動車へ移行しようとしている現代は他業種から自動車業界に参入する絶好の機会だ。Appleが参入しようと計画しているのも同じ理由だ。

過去の自動車産業のしがらみに囚われることがないソニーのEVには期待ができそうだ。ソニーが長年培った技術とブランド力を活かした魅力的なEV開発を期待したい。

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