Apple以外の製品でiTunesとAirplay 2が使える
Samsung製のスマートTVで「iTunes Movies and TV Shows」が利用でき、Airplay 2も使用可能になると、Samsungが発表した。新モデルだけではなく、2018年もアップデートで対応可能になる。Appleが他社製品にiTunesアプリを開放するのははじめてのことだ。
今回の対応の意味と今後について考察してみました。
サービス部門の売上拡充
今年の記事で書いたようにiPhoneなどのハードの売上不振を補うためにはサービスの拡充が必要だ。Apple製品しかサービスを提供しないのでは限界がある。Apple MusicがAmazon Echoに対応したように、他社製品にAppleの自社サービスを提供する施策の一環だと思われる。
Samsungとの和解
AppleとSamsungは長らく特許訴訟で争っていた。AppleはSamsungがデザインをパクったと訴え、SamsungがAppleの技術特許を侵害したと訴訟を起こしていたが、昨年6月に和解した。今回のSamsung製スマートテレビへのサービスの提供は両社の対立が完全に終結したことを意味する。
避けられないサブスクリプション化
iTunes Movieを提供したといってもAppleの動画配信サービスは購入とレンタルしかない。これではAmazon Prime Video、Netflixが行っているサブスクリプション形式とは競争できない。一つずつコンテンツを購入・レンタルするようなかったるいことを多くのユーザーは望んでいない。他社製品で競争するなら、サブスクリプション形式への参入が必須となるだろう。
上の記事でも書いたように「Appleプライム」の早期登場が待たれる。