か弱き集中力
年齢のせいなのか、自宅で仕事していると誘惑が多いからなのか、集中力が続かない。仕事をしていても、ふと気を抜くと、ついWebページを眺めたり、ツイッターにアクセスしたりしてしまう。PIP機能を使って動画を観ながら作業もしてしまうこともある。
集中するために、マルチウィンドウができないスマホとBluetoothキーボードを試してみたが、パソコンの大画面が必要な場面も多い。
自分では制御できないので、他力に頼ろうと集中力を高めるアプリを調べていたら、高評価のアプリを見つけた。「集中」というアプリで、集中できる時間管理をしてくれる。なんと、無料で広告も表示されない。
ひ弱な僕の集中力を高めてくれたので、レビューします。
ポモドーロ・テクニック
ポモドーロ・テクニックという時間管理術を知っていますか。25分の作業時間と短い休息を繰り返すことで作業効率を高める方法だ。ポモドーロはイタリア語でトマトを意味していて、考案者がトマト型のキッチンタイマーを使っていたことから、その名がついたそうだ。
「集中」アプリはこのポモドーロ・テクニックに対応している。
使い方は、とてもシンプル。アプリを起動して「集中する」タブをタップすると、集中する時間を指定できる。デフォルトでは「10分」「25分」「60分」から選べる。右上の鉛筆ボタンと+ボタンをタップすると時間を変更できる。
作業時間を選ぶと、カウントダウンがはじまる。右下の「メニュー」の「設定」から「自動的にスリープをしない」をオンにすると画面が点灯したままになる。
終了すると、「集中したかどうか」を記録できる(しばらく使い続けると、この質問はなくなる)。作業を終えると、ちょっと褒めてくれるのが嬉しい。
作業時間を終えると、今度は休憩の時間が選べる。休憩が終われば、また作業時間を指定する。
全ての作業を終える時は、右上の「終了」を選ぶ。
「振り返る」タブをタップすると、過去の作業時間を確認できる。自分がきちんと作業できたことを確かめられるので、自信に繋がる。
面白い機能としては、他のアプリを使用しているときは終了時間を「通知」で知らせてくれる。デフォルトの設定だと「たくさん」になっていて、何度も通知が来るので嫌でも気づく。
嬉しいのはアプリに広告が表示されないことだ。広告が表示されると、画面に目がいってしまい集中が途切れてしまう。
他にも集中できるコツなどをアドバイスしてくれるなどの機能はあるが、基本の機能はこれだけ。
シンプルが良い
本アプリの機能は、集中する時間をカウントしてくれて、記録できるだけだが、これが素晴らしい。無料で広告非表示なのも嬉しい。
集中力に脆弱な課題がある自分にはポモドーロ・テクニックは、ピッタリだ。25分というのは絶妙な時間、「ああ、別のことがしたいな」と思って、画面を見ると大体「あと13分」ぐらいなので、それぐらいなら最後まで頑張ろうと思える。これが「あと43分」だったら耐えられず、ツイッターを見ちゃうだろう。そう考えると、学校の授業が60分や90分なのは長すぎないでしょうか?
無料なのに要望をつけるのは申し訳ないが、MacとApple Watchに対応してくれるとさらに嬉しい。手元で時間を確認できて、終了時間をApple Watchの振動で教えてくれるとスムーズだ。カフェなどで作業をしているとiPhoneから終了音を流すことはできない。
とはいえ、集中したい人には、シンプルで使いやすい「集中」アプリは迷わずお勧めできます。