WWDC19
来週の日本時間6月4日(火)午前2時にWWDCのキーノートがはじまる。例年通り、最新OS「iOS 13」「watchOS 6」「 macOS 10.15」「tvOS 13」の発表があると予想される。
本日はiPhone・iPad用OS「iOS 13」の注目ポイントをあげておきます。
ダークモードの採用
WWDCで発表される画面が流出したといわれるダークモード。Macではすでに対応していて、iPhoneでも一部のアプリは対応している。新OSではOSベースで対応する予定だそうだ。
見栄えだけではなく、モバイルデバイスであるiPhoneにとって、消費電力を抑えられるメリットもダークモードにはある。
引用:9to5Mac
AR(拡張現実)
iOS 12に搭載された「ARKit 2」はARアプリを開発するプラットフォームだった。iOS 13には「ARKit 3」が搭載されるだろう。ARKit 2では複数人がAR空間を共有できるようになったが、いまのところキラーコンテンツはでてきていない。
ライバルのGoogleはGoogle MapにAR機能を追加した。歩行中のナビにカメラが取り込んだ画像とナビ表示を合わせることで、どっちへ進んだら良いか迷わないようにする機能だ。非常に実践的で、今後の進化が見込める分野だ。たとえば、自動車にスマートフォンをセットしてカメラで前方を撮影しながら、映像に合わせたナビゲーションを行うことが予想される。
Appleも開発環境だけではなく、今後のARの指針になるような実際にARを取り入れたアプリを披露してほしいところだ。
Siri
登場以来少しずつ進化してきたSiriだが、音声アシスタントとしてはGoogle home、Alexaの後塵を拝するようになってしまった。
iOS 12で搭載された「Siriショートカット」では自分が登録したフレーズにコマンドを付与することができるようになった。
Siriショートカットには、Siriから情報をプッシュする機能もある。たとえば列車の運行情報をロック画面に表示して、タップすると詳細な情報を表示してくれる。
音声アシスタントだけではなく、今後は情報のプッシュ機能が充実していくと思われる。ユーザーの行動をSiriが機械学習して、ユーザーが必要な情報を必要なタイミングでプッシュしていくようになると予想する。
例えば、自宅に戻って他に予定がないなら途中まで観た映画をプッシュしてくれるとか、以前観戦したサッカーの試合が始まる前にプッシュしてくれるなど、生活を便利にしてくれる機能が考えられる。
iOS 12でスクリーンタイムを搭載したように、ユーザーがスマホ漬けにならない方向にAppleは進んでいる。Siriからのプッシュは、スマートフォンをユーザーが操作するのではなく、スマートフォンから提案することでユーザーが操作する時間を減らす効果もある。
基本的に固定デバイスとして進化してきたAlexa、Google homeよりも進んでいる分野なので、iOS 13ではさらなる進化を期待したい。
Apple Arcade
この秋スタートする定額ゲームサービス「Apple Arcade」への対応も発表されそうだ。Apple Arcadeは、いつでもどこでも遊べる次世代型ゲームサービスを目指している。詳細はまだ出てきていないが、OSベースで対応する点も発表されるかもしれない。たとえばスマートフォンゲームのネックであるインターフェイスをどうするかの提案もあるかもしれない。
One more thing
iPhoneの売上が陰りを見せる中で、iPhoneに買い替えたくなるような機能の登場が待たれる。
過去デバイスのパフォーマンスを意図的に落とすバッテリー問題が起きたので、iOS 12では過去デバイスでも十分なパフォーマンスが得られる改良が行われたが、iPhoneの買い替えを鈍らせる側面があったことは否定できない。
他デバイスからiPhoneへ買い替えたくなるような新しい機能が登場するのだろうか。また、この秋登場するだろう新型iPhoneに搭載される機能についてのヒントも見られるかもしれない。