新型iPad Pro登場
Appleは第4世代iPad Proをサイレントローンチした。トラックパッド搭載のMagic Keyboardが一番の話題だけど、それ以外にも様々な点が変更になっている。
旧型モデルである第3世代と比較して、買い換えるべきかどうか考えてみます。
CPU / GPU
- 新型iPad Pro・・・Apple A12Z Bionic 8コア / Apple独自8コア
- 旧型iPad Pro・・・Apple A12X Bionic 8コア / Apple独自7コア
同じA12だが、GPUが8コアに拡張されていて、グラフィック性能が進化している。体感的にわかるレベルなのかがポイントだが、旧モデルでiPad Proは十分なパフォーマンスを出していたので、4K動画編集など、重たい作業をしないと効果は見えづらいかもしれない。
メインメモリ
- 新型iPad Pro・・・6GB
- 旧型iPad Pro・・・4GB / 6GB (1TB)
旧型モデルは1TBモデルのみ6GBだったが、新型は全モデルが6GBに変更された。
ストレージ
ストレージ容量が最大1TBは変わらずだが、第3世代は64GBモデルがあったが、第4世代では64GBは廃止され128GBに変わった。
全体的に新型の価格は下がっているので、128GBになってお得になった印象。
カメラ
新型は超広角カメラを搭載した。iPhone 11シリーズに採用された超広角カメラだが、iPad Proで風景を撮影する局面があるのだろうか。
今回超広角カメラをiPad Proに採用した理由は、LiDARスキャナにあると思われる。
センサー
- 新型iPad Pro・・・Face ID / 3軸ジャイロスコープ / 加速度センサー / 環境光センサー / 気圧計 / LiDARスキャナ
- 旧型iPad Pro・・・Face ID / 3軸ジャイロスコープ / 加速度センサー / 環境光センサー / 気圧計
新型iPad ProにはLiDARスキャナを搭載した。iDAR(Light Detection and Ranging)は、光が対象物から反射して戻るまでの時間を測定して距離を割り出す機能だ。
対象物の距離を正確に測定する事で、AR(拡張現実)に用いようとしている。超広角カメラで部屋や風景全体を視界にいれて、iDARセンサーで把握した対象物に情報を付与した画面を見せるつもりなのだろう。
すぐに効果がでることはなく、次のOSやアプリの対応待ちになる。
キーボード
新型モデルと同時にMagic Keyboardが発表された。第3世代でもMagic Keyboardが使えるし、第4世代でもSmart Keyboard Folioは使える。
トラックパッド搭載Magic Keyboardを使うために、買い換える必要はない。
Wi-Fi
iPad ProはiPad製品としては初めてWi-Fi 6(802.11ax)に対応した。同時に発表されたMacBook Airは、Wi-Fi 6に対応しなかったので、AppleとしてはWi-Fi 6はPro用の仕様だと現時点では考えているのかもしれない。
サイズと重量
サイズは全く変わらないが、重量は10g増えている。カメラを変更したからに違いない。
体感的には気付かないでしょう。
それ以外の機能
バッテリー持続時間、フロントカメラ、スピーカー、ディスプレイに変更はない。
変わったのは、カメラ周りとチップセット
キーボードが目立つが、旧モデルでも使えるので、買い換える理由にはならない。前モデルからの主な変更点は、超広角カメラ、LiDARスキャナ、チップセットだ。
iPad Proでは撮影しない、ARに興味ない、今のモデルの速度に不満がなければ、買い換える必要はない。
新作モデルは、今までiPad Proを持っていない人が買うべきモデルなのだろうか。今回のモデルチェンジは、マイナーチェンジであることは間違いない。チップセットも改良版でナンバリングは変更されていない。ボディサイズも変わらない。次か次々モデルではボディデザインが変更され、軽量化されるかもしれない。
ただ、今回のトラックパッド搭載Magic Keyboardは、AppleがiPadを次世代コンピューターにするために大きく踏み出した施策だ。
MacやWindows PCの買い替えを検討している人は、新型iPad ProとMagic Keyboardを検討の候補に入れても良いと思う。
過去のソフト資産が異なるので、今PCで行なっている作業がiPad OSで実現が可能かチェックして可能なら、今までにない軽快なOSと新しいインターフェイスを体験できるだろう。
新型iPad Proは前モデルからの買い替えではなく、Note PCからの買い替えを検討している人にお勧めしたい。