iPad Pro専用Magic Keyboard登場
当初の予定より早まりiPad Pro専用Magic Keyboardが発売された。先行レビューを読むと、新しいMacBook Airと同等のキーボードに使いやすいタッチパッド、「フローティングカンチレバー」による固定されたディスプレイ(iPad Pro)と、「パーソナルコンピューター」として充分な機能を備えているようだ。
ただネックは重量。12インチiPad Pro用Magic Keyboardは約698g。iPad Pro本体(641g)よりも重い。
持ち運ぶことが多いノート型のパーソナルコンピュターにとって、重量も大事な機能だ。
というわけで、現在発売されているAppleのノート型パーソナルコンピューターの重さで比較してみます。条件はApple純正品かつトラックパッド付きキーボードだ。
- iPad Pro専用Magic Keyboard登場
- 第1位:11インチiPad Pro + Magic Keyboard (1,071g)
- 第2位:Macbook Air(1,290g)
- 第3位:12.9インチiPad Pro + Magic Keyboard (1,339g)
- 第4位:13インチMacbook Pro (1,370g)
- 第5位:16インチMacbook Pro (2,000g)
- 軽さを追求したいなら11インチiPad Pro + Magic Keyboard
第1位:11インチiPad Pro + Magic Keyboard (1,071g)
最も軽い組み合わせは、11インチiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせ。11インチ型用のMagic Keyboardは600gで、12.9インチ型よりも100g軽い。後もう少しで1kgを切る。AppleのノートPCの中では、以前存在した12インチMacBookだけがこの組み合わせより軽い。
軽いのと同時に、ディスプレイサイズも一番小さい。現状のMacBookシリーズは13インチより小さいモデルがない。持ち運ぶための軽いAppleのノートパソコンが欲しいなら、この組み合わせがおすすめだ。
第2位:Macbook Air(1,290g)
第2位は最近モデルチェンジしたMacbook Air。ディスプレイも13インチとiPad Proよりも大きく、一体型なので安定している(当たり前)。
ただ、もちろんタブレットとしては使えないし、タッチスクリーンでもない。
第3位:12.9インチiPad Pro + Magic Keyboard (1,339g)
第3位は12.9インチiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせ。MacBook Airとほぼ同じ重さなので、重さではなく、macOSが良いかiPadOSが良いか、タブレットとして利用するかどうかで選んで良いと思う。
第4位:13インチMacbook Pro (1,370g)
第4位は13インチMacbook Pro。13インチのMacbook Proも1.3kg台なので、12.9インチiPad Pro + Magic Keyboard、MacBook Airとほとんど変わらない重さ。
ただ、13インチMacBook Proはモデルチェンジが噂されている。今積極的に選ぶ理由はない。どうしても今ノートパソコンが欲しいなら、MacBook AirかiPad Pro + Magic keyboardを選ぼう。
第5位:16インチMacbook Pro (2,000g)
現在販売されているAppleのノートパソコンで最も重いのが16インチMacBook Proだ。軽いパソコンが欲しいのに16インチMacBook Proを選択肢に入れる人は少ないと思う。
軽さを追求したいなら11インチiPad Pro + Magic Keyboard
とにかく軽いノートパソコンが欲しいなら11インチiPad Pro + Magic Keyboardが最適だ。キーボードもタッチパッドもノートパソコンと言い切って良いレベルの仕上がりだ。
Magic Keyboardを外せばタブレットとしても使えるので、作業の息抜きにソファで寝転がってコンテンツを楽しむことができる。
Magic KeyboardはUSB-C端子があり、充電ケーブルを挿せばiPad Proの充電もできる。Magic KeyboardとiPad Proはマグネットで接続できるので、ケーブルに挿しておいたMagic Keyboardをワイヤレス充電器代わりに利用することもできる。
Magic KeyboardのUSB-C端子は左側にあり、キーボードに接着したiPad Proの端子は右側になるので、左右どちらからでも充電できるメリットもある。ちなみにキーボード側の端子はiPad ProとMagic Keyboardの充電専用で周辺機器を接続することはできないし、iPhoneなどを充電することもできない。
iPad Proはワイヤレス充電に対応していないので、充電するためには毎回ケーブルを挿さないといけない。iPhoneでワイヤレス充電に慣れると、この作業がかったるい。Magic Keyboardがあれば、ケーブルを挿す作業から解放される。
Macでないといけない理由がない人には、この組み合わせは最適にも思えるが、ネックは価格だ。iPad Proで一番安い128GBのWi-Fi版で84,800円。Magic Keyboardが31,800円なので、合計128,260円。MacBook Airの最低価格が104,800円なので、差額は24,000円近い。
価格差が20%も違うと別のカテゴリーの製品になってしまう。
重さだけでなく、iPadとMacの機能の違い、価格も含めて、総合的に判断する必要がありそうだ。