iPhone SE2には懐疑的
昨年から小型iPhone「iPhone SE2」が開発されているという噂が、小型スマホマニアの願望も含めて広がっていた。
しかし、筆者はiPhone SE2の登場には懐疑的だった。現行の新型iPhoneのラインナップは3モデルあり、廉価版としてiPhone 8とiPhone XRも併売している。今更iPhone 5sと同じサイズのiPhone SEをアップデートさせる必要はないと考える。
年末辺りからiPhone SE2ではなく、iPhone 9が廉価版として登場すると噂されるようになった。なるほど、iPhone 9なら発表されてもおかしくない気がする。
その理由を記します。
- iPhone SE2には懐疑的
- iPhoneの新命名規則に沿っている
- 現行廉価版iPhone 8の後継
- Touch ID復活の試金石
- 小型ディスプレイの需要
- 高価格な現行モデル
- iPhone 9の登場は今春か?
iPhoneの新命名規則に沿っている
iPhoneは11シリーズになって、命名規則が整理された。上級モデルはProを冠するようになり、標準モデルはナンバリングだけの無印となった。
前モデルまでは、XRなど意味不明なアルファベットがついていたが、MacやiPadと同様な命名規則に統一されて、わかりやすくなった。
せっかくわかりやすくなったのに、またSEを復活させる必要はない。
だけど、ナンバリングだけのiPhone 9なら新しい命名規則通りだ。iPhoneは8の翌年、十周年記念モデルであるiPhone Xが登場して、9はスキップされた。
その後はXSを挟んで、iPhone 11と続いていった。空き番である9を埋めて販売するのは妥当な選択だ。
現行廉価版iPhone 8の後継
現在、旧モデルであるiPhone 8が廉価版として現行モデルに併売されている。旧モデルを安く販売するのはiPhoneの常道だが、iPhone 8は3年以上前のモデルなので、さすがに古くなっている。シングルカメラだし、Face IDも搭載されていない。
Face IDではないかもしれないが、カメラやチップがアップデートされれば廉価版として競争力が出てくる。
Touch ID復活の試金石
現行モデルのiPhoneではTouch IDが廃止され、Face IDに統一された。Face IDはフルディスプレイを実現させたが、マスクをつけている時や寝起きには認識しないことがある。ディスプレイに3D Touchを内蔵できれば、フルディスプレイを維持しながら、認証も簡単になる。
iPhone 9でTouch IDが復活すれば、Touch IDを使用するユーザーが増え、ユーザーの3D Touchへの現在の評価を確かめることができる。
小型ディスプレイの需要
小さいスマホを求めるユーザーは常に存在する。現行モデルの最小ディスプレイはiPhone 11 Proの5.8インチ。少し前のPlusモデルぐらいある。
iPhone 8と同等ならiPhone 9は4.7インチディスプレイになるので、現在としては小型の部類に入る。
高価格な現行モデル
最も安い現行モデルであるiPhone 11でも最低74,800円もする。廉価モデルなら、5万円前後に抑えたいところだ。併売の旧モデルiPhone 8は52,800円だが、3年前のモデルに5万円は払いたくない。5万円前後のiPhone 9はちょうどよい価格のモデルになる。
iPhone 9の登場は今春か?
噂ではiPhone 9はこの春に登場する予定だそうだ。2モデルあるという話もあるが、ストレージ容量か通信方式の違いだろう。せっかく整理できたモデルをいたずらに増やすことはしないはずだ。
誰もが持ち歩く道具になったスマートフォンは、若い人だけではなくシニアも使う。
特に日本ではiPhoneが実質スタンダードになっているので、あまり詳しくない人は他のスマートフォンを選びづらい。そういった人にもiPhone 9は選びやすいモデルになるだろう。
iPhone SE2ではなく、現行の命名規則通りにiPhone 9として販売される可能性は高いと思う。