LINE Payの新キャンペーン
「LINE Pay」の新キャンペーン「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」が5月20日にはじまった。
過去にも様々なキャンペーンがあったが、今回のキャンペーンは異色だ。今までは買い物をしたらポイントが還付されるキャンペーンがほとんどだったが、今回のキャンペーンは違う。LINEでつながっている知り合いに1000円相当の電子マネーを送金できるのだ。買い物をする必要は無い。一円も使わずに知り合いに1000円送れるのだ。もちろん、自分も他人から受け取ることができる。
夢のような話だけど、LINE Payがこのキャンペーンをはじめる意図とLINE Payの注意点を記します。
300億円ばらまく理由
営利企業であるLINEが300億円をばらまく理由は、シンプルにユーザーの獲得だ。Pay Payなど競合サービスとの競争に勝つためにはユーザーを増やすのが一番賢明だ。利用者が増えれば、LINE Payを導入した店舗・企業も増えていく。
ライバルのPay Payはソフトバンクグループの持ち前の営業力で対象店舗数を急速に増やしている。地方の小さい店舗まで加盟店にしてしまう営業力をもたないLINEの強みは、圧倒的な数のLINEユーザーだ。
今回のキャンペーンは、自分がLINEで繋がるユーザー全員に1,000円を送れる。200人登録していたら、200人に送れる(ひとりが受け取れるのは1回だけ)。
ユーザー数が多い強みを活かして、加速度的にLINE Pay利用者を増やす戦略はおもしろい。
キャンペーンの注意点
キャンペーンの注意点は、3つ。
- 期限がある
- 制限がある
- 登録が必要
期限がある
今回のキャンペーンは5月20日から10日間のみ。期間が過ぎたら終了する。また、300億円を送り終えたら、期間内でもキャンペーンは終了するので、できるだけ早めに行った方が良い(300億円配りきれないという話もあるが)。
制限がある
前述したとおり、送れる人数に制限はないが、受け取れるのは一回だけ、1,000円のみだ。ひとりが何回も1,000円を受け取ることはできない。
LINEは基本的に端末とアカウントが紐付いているので、ひとりが複数のアカウントをもつことが難しい。だから、実施可能なキャンペーンとも言える。
登録が必要
1,000円を受け取るには、期限内に本人確認の登録が必要になる。ただLINEのアカウントを持っているだけでは受け取ることができない。1,000円送るだけなら、本人確認は不要だ。1,000円を受け取るときのみ登録が必要。登録方法を3つ。
- 銀行口座の登録
- オンラインでの本人確認
- 郵送での本人確認
もっともわかりやすいのは銀行口座の登録だろう。1,000円だけではなく、今後もLINE Payを利用するためには銀行口座を登録してチャージするのが便利だ。
多くの都市銀行と地方銀行の登録可能だ。LINEアプリでアカウントと銀行口座と連携させれば完了だ。
ただ、キャンペーンでユーザーが殺到しているらしく、銀行登録しづらくなっている(2019/05/20現在)。
オンラインでの本人確認は、身分証と自分の写真をアップロードして本人確認を行う。対応している身分証は、運転免許証、運転経歴証明書、日本国政府発行のパスポート、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカード。
このやり方なら銀行口座の登録は不要だ。
最後は郵送での本人確認。身分証をアップロードして申請すると、簡易書留でハガキが届く。印刷されたQRコードをアプリで読み取れば本人確認が完了する。
LINE Payの注意点
今回のキャンペーンで1,000円をもらってLINE Payデビューする人もいると思うので、注意点をいくつか。
クレジットカードが使えない
Pay Payはクレジットカードを登録すると、QRコードやバーコードを使ってクレジットカード払いができる。
LINE Payでもクレジットカードを登録できるが、基本的にクレジットカード払いができない。LINE STOREなどLINE関連施設・サービスのみでしか使えず、一般の店でクレジットカードで払うこともチャージすることもできない。
LINE Payへは原則チャージしないと使えないと覚えておこう。チャージするのは銀行口座からか、コンビニの端末などで行う。
チャージできる銀行は原点的
すべての銀行からチャージできるわけではない。多くの地方銀行やソニー銀行、新生銀行は対応していない。対応している銀行口座がない場合は、コンビニなどでチャージしなければならない。
特徴を理解して、賢く利用しよう
今回はLINE Payを取り上げたが、どのサービスにも一長一短がある。色々なキャンペーンが行われて、どれがお得でどのサービスを使うべきか戸惑っている人も多いと思う。
今は過渡期なので、サービスの内容も日々変わる。できるだけ最新の情報を入手して、賢く利用しよう。