国内8店舗目
新宿にAppleストアができる。
少なすぎる店舗数
都内で4店舗目、国内では8店舗目(休業中の渋谷店を含む)。海外初のAppleストアは日本の銀座店なのに、日本国内の店舗の増加は鈍かった。
日本と面積が変わらず人口が半分のイギリスには31店舗もある。ちなみにGDPが日本の3倍ほどの中国は41店舗(人口比では日本の方が多いが)。
日本の店舗数が少ないのは、人口が密集していて家電量販店が多いのが理由の一つだ。ほぼすべての都道府県に「Appleショップ」がある。Appleショップは、家電量販店内に設置されたApple公認の販売店で、店舗デザインなどAppleブランドを損なわないガイドラインを遵守したApple製品専門の販売店だ。
Appleショップがあるから、Appleが自分で投資をして直営のAppleストアをつくらなくてもすんでいる。
増える国内店舗
だが、ここにきてAppleの方針が変わったようだ。
日経の記事によると、新宿以外にも国内で数店舗増やす計画のようだ。噂では京都にできるらしい。
千代田区にも新店舗の噂がある(東京駅周辺か、秋葉原?)。2020年の東京オリンピックの前に都内の店舗を増やすのはありえる話だ。他に、札幌店が閉店した北海道と、中国・四国には一店舗もないので広島辺りに新設するとバランスが良いと思うが。
リテール部門担当のアンジェラ・アーレンツ上級副社長によって、Appleストアは「製品を売る場所」から「人が集まる広場」にコンセプトを替えた。ネット販売の隆盛によって、リテール販売の様相が変わってきているからだ。新宿店も、改装される渋谷店も同じ方針で開設するに違いない。
国内初のストア・イン・ストア
新宿店のもうひとつの注目点は、ショッピングビル内に設けることだ。アメリカなどでは一般的だが、国内の店舗はすべて路面店だった(Apple Watchを販売する伊勢丹店をのぞく。新宿店ができれば伊勢丹の店舗は廃止になる?)。
路面店よりもコストもかからないし、場所も見つけやすい。ダイレクトに売上に繋がらない「広場」を設けるにはフランチャイズ的な「Appleショップ」ではその役割が担えない。
今後はアメリカや中国のように、もっと直営のAppleストアが増えるかもしれない。