16年使ったEvernoteからUpNoteへ移行して3ヶ月が経ちました。
EvrenoteもUpNoteもクラウドメモと呼ばれるサービスで、様々なメモやファイルをクラウド上に格納することができます。
僕は小説のネタから暮らしのメモ、スキャンした書類などありとあらゆる情報を溜めています。その数約15,000。
溜め込んだ情報を必要なときに検索して確かめるのが主な使い方です。
EvrenoteからUpNoteへ移行した理由は、シンプルにコストです。Evrenoteは毎年9,300円かかりますが、UpNoteは4,000円で永続的に使えます。10年使うと93,000円と4,000円、89,000円の差になります。
EvernoteからUpNoteへ移行して気づいた点をレビューします。
概ね問題なし
結論から言うと、概ね問題なかったです。UpNoteはEvernoteをモデルにした(と思われる)サービスなので、インターフェイスも似ていてて、違和感がないです。
とは言っても、いくつか気になる点があるのでご紹介します。
検索
メモサービスの「検索」機能は肝だと思います。過去に格納したメモをワードを入力して素早く的確に抽出できるところに意味があります。
UpNpteも1ワードで検索を行うには問題ないのですが、複数のワードで検索するときには注意が必要です。複数のワードの間を「全角スペース」で繋げると1つのワードとして認識されてしまい、思うような検索結果を得られません。「半角スペース」なら問題ないです。
UpNoteは日本語対応してからまだ日が浅く、充分ではないようです。
ファイル内検索
Evernoteでは可能なファイル内検索ができません。PDFもWord内の文字は検索対象外です。
これは慣れるしかなく、後から検索できるようにキーワードをメモかタイトルに含めておく必要があります。
ファイルの表示
UpNoteではファイルの内容をメモ内に表示できません。JPGなどの画像やPDFはメモ内で確認できますが、ExcelやWordファイルの内容を参照するにはファイルを開く必要があります。

ノートブック
Evernoteのメモは必ずノートブックに格納する必要があるのですが、UpNoteは必ずしもノートブックを指定する必要がないです。UpNoteはノートブックの概念がEvernoteと違っていて、ノートブックに格納しなくてもいいし、1つのメモを複数のノートブックに格納することができます。ノートブックというより、タグみたいな感じですね(タグ機能も別にあります)。
AIなどの最新機能
EvernoteはAIに対応して、アップデートされるたびに新機能が搭載されていますが、UpNoteはバグフィックス以外のアップデートがほとんどありません。
Updateはシンプルなのですが、新しい機能を試す楽しみがないのはちょっと寂しいです。
まとめ
色々気になった点はありますが、「メモを残して検索する」という基本機能を使う分にはUpNoteで問題ないです。
ただ、「問題ない」のですが、使っていて面白いかというとそうではないですね。とはいえ、すでにUpNoteにのみ格納しているメモも多いので、再びEvernoteに戻すのは面倒です。道具としてUpNoteを使い続けると思います。
支出を気にしない石油王な人はEvernoteからUpNoteへ移行する必要はないとですね。
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