がEvernoteの最新バージョン「10.2」
クラウドメモサービス「Evernote」はバージョン10になってインターフェイスと内部構造が大きく変更され、過去にあった機能の一部がなくなり、バグも頻発している。SNSでは今回のバージョンアップをきっかけに退会する報告も挙がっている。
あれから2ヶ月、今回のバージョンアップでいくつかのバグフィックスと機能の追加が行われた。その内容をご紹介します。
新機能・修正点
ノート
すぐに目につくのはメイン画面下の「+新規ノート」が「+ノート」に変更になったこと。「+」が新規の意味なのだから新しい方がシンプルだ。
印刷機能
新バージョンで削除されていた「ノートの印刷」機能が復活した。表示したノートの右上「…」マークをタップして「ノートを印刷」を選ぶ
検索機能にフィルタ
検索結果にフィルタを設定できるようになった。検索したのち「…」→「ノートをフィルタ」をタップすると「タグ」「作成日」などでフィルタがかけられる。「次の場所にある」という謎の表記は「ノートブック」のこと(なにそれ?)。「次を含む」は添付ファイルの形式のこと。
モバイルクリッパーの使用時にタグを追加
SafariのページをEvernoteに転送するときにタグを追加できるようになった。従来はノートブックとノート名だけだった。
ノートに複数ファイルを一括添付
「共有」メニューから複数のファイルを同時に添付できるようになった。今までは一つのファイルだけだった。
高度な編集機能
変化がよくわからなかった。
共有ノートブックにノートを移動
他者と共有しているノートブックにノートを移動できるようになった
修正点:
- 「すべてのノート」ビューでまれにキーボードが点滅していた問題を修正しました
- リマインダーのマークの位置がノートリストとずれていた問題を修正しました
- ワークチャット内での検索中にまれに強制終了が発生していた問題を修正しました
- ノートが正しくエクスポートできなかった問題を修正しました
- ノートブックリストでまれにノートブックが正しく表示されていなかった問題を修正しました
改善はされたが、
検索結果のフィルタなどWindows・Macでは実現できていた機能が実装され、クリップ時のタグ追加機能も嬉しいところ。
だが、従来のバージョンにはあったApple Watchへの対応やPDFファイル内の検索、ウィジェットなどの機能は実装されていないし、オフラインノートブックが使えないなどのバグも残っている。
「Evernote 10」の評判は芳しくないが、ネットではそこまで大騒ぎになっていない。以前ならネットニュースになるぐらいの大問題だが、Evernoteのプレゼンスが落ちているということなのだろう。このまま改善が滞れば、さらにユーザーがEvernoteから逃げていってしまう。Evrenoteに残された時間は少ない。