Evernoteから「メモ」へ
筆者はEvernoteを10年以上利用している。プラスプランの有料会員で、多くの情報をEvernoteに格納して、MacやWindows PC、iPhone、Apple Watch、Androidで参照できるようにしていて、1万以上のノートを貯め込んでいるヘビーユーザーだ。
最初の頃はMacでもiPhoneでも最低限の機能しかなかったApple純正の「メモ」だが、10年の間にかなり進化した。年間3,100円の会費ももったいないし、できれば環境をAppleのサービスに統一したい。
Evernoteからメモに移行することを挑戦してみた。
- Evernoteから「メモ」へ
- Evernoteからメモに移行する方法
- 移行作業は簡単だったが、、、
- いつまで経っても終わらない更新
- タグが反映されない
- ショートカットがない
- Apple Watchに未対応
- 不安定なiCloud
- 移行を断念
Evernoteからメモに移行する方法
Evernoteからの移行はMacかPCが必要だ。ここではMacでの移行方法をご紹介します。作業自体はとても簡単でした。
- MacでEvernoteを起動する
- 移行する「ノートブック」を選び、全ての「ノート」を「Command + A」で選ぶ。すべてのノートブックを選べば一発でエクスポートできるが、ノートブックの情報はを引き継げないので、一つのフォルダにすべてのメモが格納されてしまう
- 「ファイル」→「ノートをエクスポート」を選ぶ
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「フォーマット」に「Evernote XM Lフォーマット」を選んで、保存
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エクスポートが完了したら、メモを開く
- 「ファイル」→「”メモ”に読み込む」を選ぶ
- 先ほど保存したファイルを選び、「メモを読み込む」をクリック
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暫くすると読み込みが終わり、「読み込まれたメモ」フォルダに格納される。フォルダ名を元のノートブック名へ変更しよう
移行作業は簡単だったが、、、
移行作業は、めちゃ簡単だった。AppleのメモがEvernoteのファイルフォーマットに対応しているので、何も迷わず完了できた。
これは、左から元のWeb画面、中央がEvernoteにクリップしたノート、右が「メモ」の読み込んだメモ。
読み込んだメモもEvernoteのノートをまあまあ再現しているけど、装飾がなくなって、番号もおかしくなっている。
これぐらいの差だったら移行してみようと思ったけど、結果的に断念した。
理由は、以下。
いつまで経っても終わらない更新
1万あるノート全てをインポートしてみた。インポート自体もかなり時間がかかったが、その後のiCloudとの同期がいつまで経っても終わらない。更新の間、動作も緩慢で、スクロールもおぼつかず、とても実用的ではなかった。
タグが反映されない
ノートの整頓に便利なEvernoteにある「タグ」機能がメモにはないので、当然反映されない。それほど多くのタグを使っていたわけではなかったけど、ないと困る。メモにはフォルダの他に整理する方法がないので、一つのメモを複数のジャンルに横断して区分することができない。
ショートカットがない
Evernoteにはよく使うノートを「ショートカット」登録して、いつでもすぐにアクセスできる。似た機能にメモには「ピン」という機能がある。ピンをつけたメモは一番上段に並ぶのでアクセスしやすくはなるが、Evernoteのショートカットのようにサイドメニューからすぐにアクセスできるような利便性はない。
Apple Watchに未対応
EvernoteはApple Watchに対応しているので、手元でメモを参照することができるが、Apple純正の「メモ」はApple Watchに対応していない(どうして?)。
不安定なiCloud
これは筆者の環境だけかもしれないが、iCloudの更新が非常に不安定だ。ノートの数が多すぎるのがいけないのか、iPhoneへの同期がいつまで経っても終わらない。これでは安心して利用できない。
移行を断念
結局、Evernoteからメモへの移行は断念した。
多少のことなら我慢しようと思ったが、動作が緩慢すぎてとても使えなかった。ノート数を1,000ぐらいに減らして再度実行してみたけど、更新がずっと続いて使えなかった。MacBook Pro (2017)で試したので、スペックは足りていると思うのだが。iPhone X側も更新が終わった後でも動作がもっさりしている。
EvernoteはMac側もiPhone側も10,000ノートでも動作はキビキビしている。
ただ、これは1,000以上のノートがある筆者の環境が異常なだけで、少ない数のノートならメモに移行しても問題ないと思う。
というわけで、もう暫くEernoteを使い続けようと思う。
今度はランニングコストを減らすためにプラス会員から無料会員に戻せるか、有料期間が終わりそうになったら試してみようと思う。