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新しいEvernoteの状況が深刻な14の理由

新Evernoteは地雷?

EvernoteはVer 10.0にアップデートされレイアウトも機能も大きく変わった。今回の変更はMac版、Windows版、iOS版で行われインターフェイスが統一された。

ところが、新しいEvernoteの評判が悪い。筆者は12年間Evernoteを使い続けているが、今回の評判はかなり深刻に感じている。

このままではEvernoteの存続に関わる問題だと認識している。今回のEvernoteの何が問題か考えてみます。

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新規ノートボタン

iPhone版だと「新規ノート」ボタンが下部の目立つ位置に移動した。これがウザイという人が多いようだ。下部にあるので押しやすいけど、見た目も悪い。

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ボタン右側の矢印をタップすると、さまざまなノートの種類が選べる。左がiOS版。右のMac版だとノートのテンプレートが選べるのだが、使う人は少ないのでは。テンプレートはカスタマイズもできない。

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Apple Watch非対応

今回の問題になっていることのひとつが、従来あった機能が削除されていることだ。一部の機能については今後復活するとアナウンスされているが、新しいバージョンに移行してから一ヶ月が経っても復活されない。

その一つがApple Watchの非対応だ。今までApple Watch上でノートが参照したり音声で入力できたりした。iPhoneを持たなくても参照できるので、ちょっとしたメモを見るのに便利だったのだが。

ウィジェット非対応

現時点(2020/10/31)では、iOS14のウィジェットに対応していない。旧ウィジェットには対応していたのにVer.10から元からあった機能も削除されてしまった。

ホーム画面に固定できるウィジェットはEvernoteと相性が良いはずなのに、いまだに対応してくれない。

3D Touch(または長押し)機能の廃止

以前のバージョンではEvernoteのアイコンを3D Touch(または長押し)するとショートカットを選べたり、新規ノートが作成できたりした。この機能は廃止されてしまった。おそらく今後も復活することはないだろう。

素早くノートを取りたいメモアプリには必須の機能だと思うが。ちなみに、Apple純正アプリ「ノート」は3D Touchに対応している。

Siriショートカット非対応

以前のバージョンで対応していたSiriショートカット機能も廃止された。Siriを使ってカメラノートなどを作成できるなどできたに。

今回は全てのソースを書き直したので、過去のプログラム資産が全てなくなってしまったようだ。

印刷機能

以前あった印刷機能がiOS版から削除されている。iPhoneから印刷できなくなった。

煩雑な手順

個人的に一番引っかかるのが、手順が煩雑になったこと。

例えば、ノートブックを変更するのに、ノートブックをタップ→「ノートを移動する」→「新しいノートブックを選ぶ」→「完了」の4ステップが必要だ。

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新規ノート作成も入力後保存して、元のフォルダに戻る必要がある。以前は1タップで完了できたはずだ。

チェックボックスを挿入するのも、+ボタンをタップしてからチェックボックスを選ぶ必要がある。

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環境設定(Mac版)

Mac版では環境設定ができない。一切のカスタマイズができないのだ。今後変更されるらしいが、設定ができないのに正式版がリリースされるなんて聞いたことがない。

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クリップの仕様変更

SafariのWeb画面などをクリップするのはEvernoteのよくある使い方だが、仕様変更されて、iPhoneでクリップした後にiPhone版のEvernoteを起動しないとクラウドの情報が同期されないのだ。iPhoneでクリップして、すぐにMacなどでノートを確認しようとしても見ることができない。

同期の失敗 

今回より同期は自動的に行われるようになったが、同期が遅く、失敗することがある。同じノートが競合する現象は、10月29日のアップデート解消されたようだが、まだ不安定に思える。

起動が遅い

特にiOS版の起動が遅い。すぐにメモをとってすぐに参照したいメモアプリにとって致命傷だ。

多くのバグ・不具合

いまだに多くのバグが解消されていない。iOS版はカメラを起動すると落ちることが多いし、オフラインノートブックはいつまで経っても終わらない。

新バージョンにバグや不具合はつきものだが、大事なのは早めに改善されることだ。

Ver.10になってからMac版iOS版とも一度アップデートされたが、バグや不具合の多さから考えると、対応が遅い。

ベーシックプランの端末制限にWeb版も追加された

2016年からベーシックプランのユーザーの端末制限は2台に制限されたが、Web版は対象外だった。ところが、今月よりWeb版も端末制限の対象になってしまった。MacとWindows、iPhoneでの運用がベーシックプランでは不可能になってしまった。有料ユーザーを増やしたいのだろうが、AppleのメモやMicrosoftのOneNotesではそのような制限はない。

サポートが受けられない

不具合か仕様かわからないので、サポートに質問しようと思っても、サポートにアクセスできない。有料会員ならログインしてサポートを受けられるはずなのだが、ログインしてからサポートにアクセスするとログアウトされてしまい、いつまで経ってもサポートが受けられない。

無料会員ならまだしも有料会員でサポートを受けられないのは痛い。

深刻な気がする

大幅なモデルチェンジの後バグや不具合があるのは仕方がない。いかに早期で改善するかが鍵だが、フルモデルチェンジから一ヶ月経過しても、上記の問題は残っている。

今まであった機能が使えなくなるのは有料会員にとっては辛い。

EvernoteはいわゆるGAFAではなく独立ベンダーだ。それゆえに新しい機能を積極的に取り入れるなどフットワークが軽くて良かったが、一方で開発能力には疑問があった。

今回のメージャーバージョンアップではそれが悪い方に出ている気がする。ネットの評判も悪く、解約しているユーザーもいると思われる。有料会員が減れば、資金繰りがさらに悪化し改善費用を確保できなくなって、さらなる解約を生むネガティブスパイラルも想像できる。

ずっと使ってきたし、無数のノートを保存しているのでなくなってもらっては困る。

Evernoteには是非とも早急に改善してほしい。

 
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