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コンテンツを制する者が世界を制する時代

「土管」の手段が勝敗を決めた時代

その昔ネットがなかった頃は、映画などの映像コンテンツを所有することだけではなく、顧客にコンテンツを送り届ける手段が重要だった。

映画隆盛の時代は配給会社の系列映画館数がヒットするかどうかの大きな要素だったし、、テレビ時代になると地上波やBSなどの周波数チャネルの確保、その後はレンタルビデオで伸びたツタヤと、安価な放送手段をもつことが、コンテンツ配信の優劣を決めてきた。

全部AWS

ネットの時代になり、ネット経由での配信が始まると、クラウドなどの技術革新により安価に映像を配信できるようになった。

Amazonプライムはもちろん、 動画配信サービス最大手Netflix、HuluもAWS(Amazon Web Service)上で動いている。

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www.americabu.com

主要な動画配信サービスは同じシステムで動いているので、速度や安定性、メンテンナンス費用に大きな差は生じにくい(自社で管理しているAmazonは少し有利か)。

コンテンツの時代

「土管」としての性能に差がないなら、土管を通すコンテンツの価値が勝敗を決める。同じ映画を映画会社から購入するのであれば、どのサービスも横並びになる。サービス会社は他社と差別化できるコンテンツの確保に注力している。

一方で、多数の優良コンテンツを抱えるディズニーは、コンテンツの重要性が増したと判断して、独自の配信サービスを検討している。スターウォーズやディズニー映画だけではなく、ディズニーは21世紀フォックスを買収し、自社のコンテンツを増やして映像配信サービスの中でシェアを確保しようとしている。

他のサービスは、独自コンテンツを制作して、他社より優位に立とうとしている。Netflixは80億ドル700本のオリジナル番組を年内に開発する予定だ。Amazonプライムも独自開発のドラマだけではなく、日本ではよしもとと連携し独自コンテンツを増やしている。

Appleの反撃

Appleは映像配信サービスで遅れを取っているが、10億ドルの費用をかけて独自コンテンツを開発する計画だ。「ラ・ラ・ランド」でオスカーを獲得したデイミアン・チャゼル監督にドラマ制作を依頼した。

ただ、Appleは定額映像配信サービスをもっておらず、レンタルと販売という古いモデルしかない。Apple Musicのようなサブスクリプシナルなサービスを今から立ち上げて、全世界一億人のユーザーを確保しているNetflixなどに追いつけるのだろうか。

ここはApple Musicと統合して、総合的なサービス「Appleプライム」の開始をすすめたい。

tkan1111.hatenablog.com

クリエイターにとってはチャンス?

配信手段の優劣ではなくコンテンツの質が問われる、クリエイターにとっては良い時代になった。一方で、クリエイターや作品を独占して他社との差別化をはかろうと各社は画策する。

競争によってサービスの品質がよくなるのは歓迎だが、ひとつのドラマや映画を観るために、複数のサービスに加入するのもつらい。

Netflixの名を高めた自社制作ドラマ「ハウス・オブ・カード」はブルーレイ/DVDでも販売・レンタルしている。

このように最初は自社サービスのみで配信し、後に販売する手法は今後増えるかもしれない。