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サイバーエージェントが麻雀の国内リーグを発足する理由

麻雀の国内リーグ「Mリーグ」発足

サイバーエージェントの藤田社長の主導で、麻雀の国内リーグ「Mリーグ」が発足した。

abematimes.com

今後、1チームが年間80試合のリーグ戦を行い、上位4チームが勝ち上がり、クライマックスシリーズで優勝を決める。

どうして麻雀のリーグ?

サイバーエージェントが麻雀の国内リーグを立ち上げた目的は、Abema TVの収益化だろう。Mリーグの全試合をAbema TVが配信する。

藤田社長の肝いりで始まったAbema TVは、元SMAPメンバーの番組を配信するなど話題になったが、四半期の赤字が49億円と収益化が課題となっている。

いくら先行投資といっても上場企業として赤字を垂れ流す事業の存続は非常に厳しい。

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そこで収益化のためにサイバーエージェントが挙げたのが収益の多角化だ。現在のAbema TVはCMが主な収益源であり、それでは地上波の放送局と収益構造は変わらない。地上波キー局の収益が厳しいのは承知のとおりである。

そこで、自らが興行主になってイベントを開催、そのイベントをAbema TVで配信することで相乗効果を起こす。

以前の記事では、藤井人気に盛り上がる将棋ブームに乗じて日本将棋連盟を買収したほうが良いと冗談めいた提案を筆者は行ったが、今回のMリーグの発足は、それと同じ思惑と思われる(麻雀への藤田社長の思い入れもあるだろうが)。

麻雀で収益化

日陰のイメージが強い麻雀を公式競技に昇華させて、一般人の関心を集め、収益に繋げていくつもりに違いない。

麻雀が人気競技となれば、配信を独占するAbema TVに視聴者とスポンサーが集まり、麻雀の試合観戦にも入場料が取れるかもしれない。会見では、将来的に冬季五輪の種目を目指すとあったから、麻雀を競技として確立するために今後取り組んでいくだろう。Mリーグ公式麻雀用具やグッズの販売もあり得る。

将棋と比較して、麻雀の方がスピーディなのでTV向きではある。ただ将棋と同様(もしくはそれ以上)ルールが難しく、初心者にとっつきにくい。運の要素がゼロの将棋と、運が強く影響する麻雀のどちらの観戦を一般視聴者が好むかはわからない。藤井七段のようなスターが麻雀界に登場すれば麻雀ブームが一気に起こる可能性もある。

Mリーグは、サイバーエージェントらしいギャンブル的要素が多い面白い試みだと思う。Mリーグで勢いがつきAbema TVが跳ねるか、収益化に失敗してサービス中止になるのか、インターネットTVだけではなく動画配信サービスも含めた業界全体の動向を占う重要な出来事だと思う。

www.kantakayama.com