宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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Alexaは「三河屋のさぶちゃん」になれるのか

多種多様なAlexa製品

今年のCESでは、多種多様なジャンルの製品にAmazon Alexaが搭載された。サウンドシステムや冷蔵庫などの家電だけではなく、ついにWindows PCにも搭載された。

これからAlexaはどこへ向かうのだろう。Alexaがもたらすものを整理しよう。

「amazon Echo」の画像検索結果

スキルが不要な「音声」での命令

Alexaの特徴は言うまでもなく「音声認識機能」だ。PC時代はキーボード、スマホ時代になってタッチパネルと進化してきたインタフェースが音声に代わるメリットで、ユーザーの手が自由になることだ。他のことをしながらでもコマンドを入力できるのは画期的だ。

「声」を発するのにスキルは不要だ。老若男女誰でも利用できる。通販のAmazonが「音声認識」に注目したひとつの理由だろう。PCやスマホが使えないお年寄りでも声で簡単に商品を注文できる。

もうひとつ大事なのは家族全員で使える点だ。スピーカーなので自分が発した音声コマンドも結果も近くにいる家族に知られてしまう。パーソナルコンピューターであるPC、スマートフォンも個人で利用するのが基本だ。

Alexaなどのスマートスピーカーは家族や複数の人で利用する前提で作られている。個室よりもリビングに設置されるAmazon Echoが多いだろう。音楽鑑賞もFire TVとの連携(日本ではまだ未対応)もリビングでの使用を想定している。個室だったら声を出すよりスイッチを押したほうが、手っ取り早いですよね。

リビングの覇権争い

これは実に画期的なことだ。過去いくつかの家電メーカーがリビングでの進出を目指したが、成功しなかった。TVに接続するPCやマルチメディアプレーヤーを目指したPS3など、最近ではAndroid TVなどもあったが、リビングのスタンダードデバイスには至っていない。

元々はリビングの中央に鎮座するテレビ画面を、衰えてきた地上波の代わりにどのコンテンツプロバイダーが制するかの争いだったが、ネット配信とタブレット・スマホなどの複数画面をもつデバイスの普及で、テレビ画面の重要性が薄らいできた。それでもApple TV、Fire TV、Cromecastがテレビ画面の専有を競っている。

リビング向け機器の導入が今まで失敗した理由はインタフェースだった。リビングでキーボードは邪魔だし、誰もが気軽に使う訳にはいかない。音声認識と高性能マイクの組み合わせでAlexaはリビングを制覇できるかもしれない。

その先には「サザエさん」にでてくる三河屋さんみたいに御用聞きとしてリビングで注文を伺うAlexaの姿がある。Amazonが「サザエさん」のスポンサーになるとしたら、象徴的な出来事になりそうだ。

Amazon Echo Dot (Newモデル)、ブラック

Amazon Echo Dot (Newモデル)、ブラック

 

【レビュー】Amazon Echo DotとGoogle Home miniの対決!

ふたつのデバイス

筆者はAmazon Echo DotとGoogle Home miniを購入し、同じ部屋においている。「スマートスピーカーは便利なの?」と訊かれることが多い。「スマートフォンは便利なの?」と質問をたくさん受けたiPhone 3Gを購入したときと似ているが、回答は違う。

iPhone 3Gのときは「今後携帯はiPhoneか、それ以外になる」と断言してスマホの隆盛を予測したが、スマートスピーカーについては「なくても困らない」と回答している。すでにスマホがあり、スマートスピーカーでできるほぼすべての機能をスマホで代用できる現代ではiPhoneが登場したときとは状況が異なる。

もちろん人によって生活環境も異なるのでわからないが、今日現在の筆者のスタンスは「日々進化する機器を楽しめる人にとってスマートスピーカーは買い」だ。Amazon Echoはスキルで、Google Homeはサイレントで機能が拡張されている。昨日は回答できなかった質問に今日なら回答できることがある(逆もあり、以前は反応した命令が実行できないこともある)。

スマートスピーカーの進歩を楽しむ感覚は成熟期に入ってきたスマホでは味わえなくなったものだ。昔(といっても数年前)、スマホのOSアップデートをワクワクして待った感覚が好きな人は今のスマートスピーカーを購入しても楽しめるだろう。

 スマートスピーカーの機能のほとんどがスマホで代用できると書いたが、スマホよりも優れている点はいくつかある。筆者が実際に使用してみて、スマホよりも優れていると思える点をあげるので、自身の生活で使えると思った人は買ってみるとよいと思う。

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音楽鑑賞 Amazon Echo > Google Home

スマートスピーカーは「スピーカー」なので、音質はスマホよりも優れている。複数の人が音楽を鑑賞する機会が多いなら、スマートスピーカーの導入を考えてもいいだろう。

筆者の自宅では、自分以外の家族は音楽を聴く習慣がほとんどないが、娘がAlexaに自分が知っている曲をリクエストして聴いている。筆者は有料の音楽サービスに加入していないが、Prime Musicでも結構な種類の曲を聴くことができる。時々「Prime MusicにはないがAmazon Music Unlimitedにはある」と言われて勧誘してくるのは面倒だが(Prime Musicが100万曲以上、Amazon Music Unlimitedは4,000万曲以上)。

Google HomeでもSpotifyを無料で利用できるが、筆者が好む曲はなかなか見つからず、音楽鑑賞はAlexa(Amazon Eco)にお願いしている。

Google ga00216-usホームMiniチャコール

検索 Google Home > Amazon Echo

ちょっと知りたいことで人に聞かれても困らない質問をスマートスピーカーに尋ねるのは便利だ。テレビを視ていて「出演者の年齢」が知りたくなったときとか。

こちらはさすが検索の本家Google Homeの方が使える。Wikipediaを引用することが多いが短くまとまった説明をしてくれる。

Amazon Echo Dot (Newモデル)、ブラック

家電コントロール Amazon Echo (eRemoteとの連携で)> Google Home 

スマートスピーカーの機能で筆者がもっとも使っているのが家電コントロールだ。Amazon Echo、Google Homeとも赤外線コントロール機能はないので、筆者は以前から使用しているeRemoteとAmazon Echoを連携させて使用している。

以前はスマホからeRemoteを操作してテレビやエアコンを操作していたが、最近では「Alexa、テレビを消して」と音声で命令するようになった。

ただし、eRemoteはAlexaの標準スマートホームスキルとして照明とでしか設定できないので、電源のオン・オフ、光量の調整しかコントロールできないが、光量の調整に「チャネルの上下」を設定すれば、「Alexa、テレビを明るくして」とおかしなコマンドでチャネルを変更することができる。

リンクジャパン 〔iOS/Androidアプリ〕 eRemote mini イーリモートミニ MINI

暇つぶし Google Home > Amazon Echo  

おまけだが、暇つぶしにもスマートスピーカーは使える。Google Homeのほうがバリエーションが多いように思える。 

Google Home

「おもしろい話をきかせて」うんちくを教えてくれます。なぜか動物ネタが多い

「なぞなぞを出して」Alexaも対応してくれるが、Googleはシンキングタイム付き

「動物の鳴き声を聞かせて」たまにボケてくれます。

Amazon Echo

「今日は何の日?」この日に昔なにがあったか教えてくれる。Googleも対応しているが、たまに「2月6日火曜日です」しか言ってくれないことがある。

リンクジャパン 〔iOS/Androidアプリ〕 eRemote mini イーリモートミニ MINI
 

 

X以降のAppleの戦略

Appleの新戦略

Appleの決算ではiPhoneの売上は伸びている。台数が伸びなくても製品単価が上がったためで、もちろんiPhone Xの高価格戦略の成果だ。iPhone Xが高くて台数が伸びていない報道もあるが、飽和したハイエンドスマホ市場では価格が1000ドルを越えていなくても大幅な伸びは期待できなかったのだから、製品単価を上げて台数減を補う方針は正しい。

AppleはiOSデバイスを独占しており、Androidへの乗り換えのハードルも高いので、価格を上げてもついてくるユーザーは多い。

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iPadはどうなる?

iPhone X以後のAppleの戦略はどうなるだろう? 過去のAppleの戦略からすると、iPhone Xで搭載した新機能を他のデバイスへ順次搭載してくと考えられる。iPhone 5sが最初に搭載したtouch IDをAppleはiPad、MacBook Proにも順次搭載した。

iPhone Xの新規機能は、OLED液晶、Face ID、ワイヤレス充電だ。今までの定石だとこれらの機能をiPad ProまたはiPhoneの下位機種(iPhone 8s?)に搭載するのだろうけど、iPad ProへのFace IDの搭載はないかもしれない。3D Touchが今でもiPad Proに搭載されていないことが根拠だ。

初期のiPhoneとiPadはほとんど同じ機能で、異なるインターフェイスで混乱しないようにAppleも同一機能の維持を続けていた。そのあとiPadが高性能化し、PCの代替としての役割を求められるようになると、iPhoneとiPadの機能はハード・OSともに分岐していった。

画面が大きいiPadでは3D Touchのようなショートカット機能は不要で、マルチタップジェスチャーとApple Pencilで代替できた。

Face IDも限られたiPhoneのサイズを有効的に利用するためにホームボタンを廃止した結果生まれたソリューションだ。サイズが大きいiPadではホームボタンをなくすメリットは小さい。全画面のタブレットは見栄えは良いが、持ち手を置く場所がなくなる。

ワイヤレス充電も大型タブレットでは搭載するメリットは小さいだろう。

iPhone 8sは?

iPhone下位機種へはFace ID、ワイヤレス充電は搭載されるに違いない。おそらく今年のiPhoneの目玉になるはずだ。

OLEDだけは供給とコストの問題で下位機種には搭載されず、iPhone X(今年の名称はどうなるのか?)の差別化に使われると思われる。製品単価をさらに上げるためにiPhone Xが廃止され、通常のナンバリングiPhoneが昨年のiPhone Xと同等の機能を持つ可能性もあるが。

iPadはひたすらPCへの道を歩む

iPhoneがApple Pencilに対応しないように、AppleはiPhoneとiPadを明確に分けている。iPhoneの機能がiPadに付与される段階は終えて、iPadはiPhoneと袂を分かち、PCの代替への道を進み続けることになる。

 

今買うべきApple Watchのバンドとは?

三年連続で買い替えたApple Watch。今回はApple Watch Nike+ series 3ブラックスポーツバンド(セルラーモデル)を選択した。

本当は新しく追加されたスポーツループが欲しかったけど売り切れていたので、ブラックスポーツループは別途追加で購入した(Nike+のブラックスポーツループは純粋なブラックだが、別売りのブラックスポーツループは赤色の糸が混じっているので、同一ではない)。

インライン - 1

 購入してから4ヶ月、毎日スポーツループばかり使っている。理由は軽量で腕にフットするからだ。純正バンドで唯一10gを切る9g。今まで一番軽量だったウーブンナイロンバンドの12gよりも軽く、つけると数字以上に軽やかに感じるのは腕に密着するからだ。

無段階に調整できるマジックテープ、わずかだが伸縮するナイロン織りのバンドが腕にフィットする。ランニングには最適だし、ブラックなので会社にもつけていける。さすがにスーツのときはミラネーゼループやレザーバンドに付け替えるが。

今年のおすすめはApple Watch Nike+ブラックスポーツループだ。通常版と価格も同じだし、文字盤ぐらいしか違いがないのでランニングをしなくてもNike+を選んだほうがよい。バンドも専用色だし。

 バンドだけを購入するなら、おすすめはスポーツループだ。

 

AirPodsのベストな設定

増えてきたAirPodsユーザー

町中でワイヤレスイヤホンをつけている人を見かけるようになった。ワイヤレスイヤホンが一般的になったのは、発売から一年経ったAirPodsの功績だ。

 

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iOSデバイスなら簡単に接続でき、軽量の割によく保つバッテリー、耳から外すと音楽が自動的に停止する優れた操作性は、他製品ではまねできていない。

 Siriがインターフェイス

AirPodsは素晴らしい製品だが、課題はそれほどよくない音質とSiriを使うインターフェイスだ。一時停止、曲送り、何をするにもSiriを呼び出し、命令しないといけないのは面倒だ。歩きながらだとノイズを拾うのでSiriの音声認識率も下がり、いらいらする機会も多い。

左右別々の機能

Appleも問題を認識していたようで、Apple好みのSiriだけのシンプル操作を諦め、iOS 11から左右両耳に別の機能を割り当てられるようになった。

 設定できる機能は4つ。

  • Siri
  • 再生/一時停止
  • 次のトラック
  • 前のトラック

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これらの機能が左右両耳に別々に設定できる。

おすすめの設定

私のおすすめは、これ。

  • 右耳・・・次のトラック
  • 左耳・・・Sir

 「次のトラック」が便利

最も使いそうな「再生/一時停止」を設定しないのは、「次のトラック」で代用できるからだ。耳にAirPodsをさしただけでは自動的には再生しないので、「再生/一時停止」を選ぶ必要があるが、実は「次のトラック」でも代用できる。ランダムに曲を流しているとスキップしたいときもあるので、「再生」だけより「次のトラック」が便利だ。曲を停止したいときは片方のAirPodsを耳から外せばよい。

音声認識に難があるのに「Siri」を残しているのは「ボリュームの変更」と「通知を読む」ためだ。Apple Watchでも操作してもよいのだが、冬場にコートを着ていると腕をまくるよりも、左耳のAirPodsをタップしてSiriに命令したほうが早い。

一度試してみてください。 

Apple AirPods 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 マイク付き MMEF2J/A

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Appleの決算に見る山師的経営

過去最高の決算

AppleはQ1の決算を発表した。前年同期比で売上高13%増、純利益12%増の過去最高のパフォーマンスだった。

iPhone Xが貢献

牽引したのはiPhone X。台数は-1%だったが、売上は+13%と、高価格帯であるiPhone Xの発売により製品単価が上昇した。地域別でもっとも売上が増えたのは日本で、日本人のハイエンド志向が全体の売上に寄与した。

「iPhone X」の画像検索結果

伸びるサービス

それ以外では「サービス」(Apply Payやコンテンツ)、「その他」(Apple TVやApple Watch)が大幅に増えた。おそらくApple Watchがかなりの部分を占める「その他」はiPadの売上に近づいており、Appleの新しい柱になってきている。Apple Watch series3は、series 2の2倍だとTimも発言し、3年目にしてひとつのジャンルとしてApple Watchが確立したことを裏付けている。

Apple全体の売上のうちiPhoneの売上が70%を占めていて、iPhone依存体質なのは変わりがない。この十年の間に次の大きな柱を立てようとiPad、Apple Watchなどを生み出してきたが、iPhoneほどの規模にはなっていない。

ヒット商品の有無が業績を左右する

昨日、Swtichは任天堂にとってのiPhoneである、という記事を見かけた。大人気のSwitchを中心にエコシステムを構築し、任天堂の業績を支えるといった内容だった。Wii以降売上が低迷し創業以来初の赤字を計上した任天堂が数年ぶりに息を吹き返した。

ヒット商品はメーカーに長期間貢献するが、もちろんいつ何がヒットするかは誰にもわからない。以前よりも、消費者の嗜好が多様化し、技術の急激な進歩により、何がヒットするのか予測しづらい時代になってきている。ブランドにも頼れない。iPhoneもSwitchも専門家の見方は否定的だった。

だが、一度ヒットすればエコシステムが働き、大きな果実となる。

Apppleが次のiPhoneを見つけられるかは不透明だ。自動運転は第2のiPhoneだったはずだが、先が見えない。

 それでも、iPhone以外の製品の売上だけでも、iPhone以前のAppleの総売上よりもはるかに大きい。他のジャンルを育てながら、次のヒット商品を狙ってAppleは開発を続けていくだろう。従来よりも、メーカーの経営は、”山師的”になってきたのではないだろうか。

 

HomePodはスマートスピーカーではない

HomePod予約開始

発売を延期していた『HomePod』がようやくUSで予約開始になった。Appleが開発に手間取っているうちにAmazon Alexa、Google Homeが日本でも発売されて、ちょっとしたスマートスピーカーブームが起きている。

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ワイヤレススピーカーなHomePod

2011年にiPhone 4SにSiriを搭載し、音声認識機能では先行していたAppleが放つ家庭用スピーカーなので、Alexaなどと同様に捉えがちだが、HomePodはスマートスピーカーではなく、ワイヤレススピーカーと捉える方が適切だ。

 AlexaやGoogle Homeと同様に、HomePodもSiriを用いて音声によって操作できるが、機能は限定的だ。日本未発売なのでHomePodを直接はテストできないがiPhone XのSiriで比較すると先行2機種よりも、Siriの音声認識、質問への正答能力は低い。

目的が異なるAppleの戦略

先行していたのに追い越されたのはAppleの開発能力が低いからだろうか。どのように音声認識を用いるか「目的意識」の違いが差となって現れたのだと思う。

Googleは音声認識を第二の検索情報と捉えて、あらゆる情報を音声で検索できるようにし、Webと同様に莫大な広告収入を音声認識から得ようとしている。

Amazonはもっと露骨だ。Amazon社での販売履歴をもとに過去購入した商品の補充をユーザーに促し、検索情報から新たな商品の提案に繋げている。

一方、広告や通販での収入を目的としないAppleはiOSデバイス(現在はMacも)の使い勝手を良くするために音声認識を用いている。発想が違うのだ。

HomePodにも、Siri同様に検索などの”スマートスピーカー”的機能は付与されているが、家庭用ワイヤレススピーカーの使い勝手を良くするのがSiriを搭載した本来の目的だ。

ユーザー志向のHomePod

HomePodは、AmazonやGoogleのような新たなデバイスとしてのスマートスピーカーではない。Appleがこだわったのはスピーカーとしての使い勝手であり、音質だ。

高価なスピーカーとして顧客にHomePodが受けられるかは未知数だ。ただ、AirPodがSiri搭載を売りにしていなくても使いやすいから売れたように、HomePodが人気になる可能性はあると思う。

Apple AirPods 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 マイク付き MMEF2J/A

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Apple Watchの「通知」を一瞬で消す方法

増えるApple Watchユーザー

昨年あたりからApple Watchをつけている人が増えてきた。LTE内蔵したseries 3が売れているのか、ウェアラブル端末でAppleが首位を維持している。

うざい「通知」

Apple Watchを使っていると、スケジュールやメールを通知してくれるのはありがたいが目障りになってくる。長いメールの通知は、下端までスクロールしないと「了解」ボタンが押せないので面倒だ。

「通知」を一瞬で消す方法

実は「通知」を一瞬で消す方法がある。画面の上から下にスワイプするだけだ。スクロールする必要はない。

たったこれだけだけど、知っているとApple Watchの使い勝手が大きく向上する。iPhoneの上部に表示される「通知」と消し方が似ているから覚えやすい。

『Nintendo Labo』が『Switch Labo』ではない理由

Nintendo Labo発表

突然予告された任天堂の発表はSwitchを使った「ダンボールキット」だった。流行のVRにどう対応するのか注目されていたところ、斜め上をいく発表。いかにも任天堂らしい。「任天堂 LABO」の画像検索結果

複数の問題を解決するアイディア

子どもが遊べないVRの制約をどう乗り越えるか考えていたところに、活用しきれているとは言い難い新型コントローラーの使いみちを模索した結果「発見」したアイディアだと思う。ダンボールを使う「枯れた技術の水平思考」の極地、素晴らしいアイディアは複数の問題を解決するという任天堂のテーゼそのもののプロダクトだ。

Switch Laboではない理由

気になるのは『Switch Labo』ではなく『Nintendo Labo』が製品名であること。Switchのコントローラーと本体を使うわけだから周辺機器の位置づけでもよいと思うのだが、社名を冠した名前をあえてつけている。

任天堂にとってLaboが周辺機器ではなく、独立したプロダクトだと主張したいのだろう。将来的には、Switch以外の機器を使用することも想定しているのかもしれない。たとえば将来的にSwitchの後継機種がでたときでも『Nintendo Labo』ブランドを維持できるように。

バーチャルを超えるリアル

任天堂のチャレンジが成功するかどうかは、ダンボールで作った「アイテム」にどこまで没入できるかにかかる。HD振動やモーションIRカメラがもたらすバーチャルな感覚がバーチャル映像の迫力を越えられるか。2月の体験会の結果が気になる。

 

いかにして私は任天堂に謝罪することになったか

私の過ち

昨年の私が犯した間違いのうち最たるものがNintendo Switchが売れないという予測だった。いくつかの根拠をあげてSwitchの課題を記事にしたが、ご存知のようにSwitchは品薄になり、今でも入手困難な状態が続いている。

自分の誤った予測を行ったことについて個人的に任天堂に謝罪したい。本記事では自分の予測と現実がどこが違っていたのか検証する。

失敗したWii Uと同じ路線

tkan1111.hatenablog.com

この記事では、Wiiから変わらずターゲットにするライトユーザーは安価なスマホゲームに流れていて、わざわざ専用ゲーム機を購入しないと指摘したが、『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』『スーパーマリオオデッセイ』と出来の良い本格的なゲームを投入することで、スマホゲームでは飽き足らないユーザーを引き寄せることに成功した。

背景には任天堂のソフト開発能力の集中がある。Wii Uに早めに見切りをつけて、たっぷり時間と工数をかけて良質なゲームを開発した。決して数は多くないが、良いゲームを作ればユーザーがついてくると任天堂は判断したのだ。

Switchの最も大きな課題と思われた貧弱なラインアップも、開発陣の選択と集中を行い、大作を定期的に発表することでユーザーを飽きさせなかった。

Wiiから指摘されていたOSやネットワーク周りの貧弱さもSwitchでは解消された。動作も機敏だし、Wi-Fiも安定している。設計が古くても安定している、いわゆる”枯れた”SoCを使い、USB-Cをはじめとする業界標準のPCに近い仕様でまとめた効果が大きい。

スマホとバッティングする液晶ポータブル機

tkan1111.hatenablog.com

スマホとのバッティングを避けるために、高価な液晶を廃止して、据え置き機に特化したほうが売れると提唱したが、現実には液晶搭載だからこそSwitchは売れた。据え置きとしてより液晶ポータブル機としての利用のほうが多いという調査結果もある。

実際に触るとわかるが、Switchはスマホでは決して味わえないゲーム経験をもたらしてくれる。物理的なボタンでの操作はやはり快適だし、大型液晶も見やすい。コントローラーを外して液晶をテーブルに置くスタイルで遊んでいる人は少ない気がするが、小さなコントローラーも使い勝手が良い。製品のアイデンティティにもなっているコントローラーを差し込む音と感触も小気味よい。 

課題はある

全世界で絶好調なSwitchだが、Wiiから続く課題はまだ残っている。任天堂制作のいわゆるファーストのゲームは売れるが、サードベンダーのゲームは売れない傾向も変わっていない。ゼルダとマリオという昔からのブランドに頼っているのも同じだ。『スーパーマリオオデッセイ』でみられる従来の枠にとらわれないゲームづくりは好感がもてるが、任天堂一社だけでどこまで今の勢いを維持できるだろうか。

もうひとつの課題はコントローラーの活用だ。コントローラーに付加価値を与えて新しいゲームづくりを提案する手法はWiiから続く路線だが、Switchでも十分に活用されているとは言い難い。コントローラーが最も活かしたゲームはローンチタイトルである『1ー2ーSwitch」だが、新技術のお披露目の意味合いが強く、新たなゲーム体験の創出するところまでには至っていない。

新型コントローラーが成功するかは、1月に発表された『Nintendo Lab』にかかっているように思える。

 

以上、課題はあるが、Switchの販売予測が大幅に外れたことについて謝罪させて頂く。ごめんなさい、任天堂。

iphoneとiPad Proのための新製品の発表

新製品発表

Appleは春のイベントを行わず、新製品の発表だけを行った。Appleがサイレントローンチするのは、インパクトが小さい製品をわざわざ紹介するとイベントの価値が落ちるからだ。毎回注目されるAppleのイベントは莫大な広告費の代わりになるぐらい影響が大きい。

今回発表された製品はマイナーチェンジばかりで確かにインパクトは小さいが、Appleの今後の戦略を占うのに重要な意味を持つ。ひとつずつ見ていこう。

iPad

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「Air」の名称が取れた新iPadは、大雑把位に言えば前々モデルになるiPad Airに新CPUを載せてTouch IDをつけた仕様になっている。重量もAir 2より重く、厚みも増し、iPad Airに退化した印象だ。

iPad Proと差別化するためにApple Pencilには非対応、Smmart Connectも搭載していない。

新しい無印iPadの最大のポイントは価格だ。iPad史上最安となる3万7800円は、このiPadの立ち位置を明確に示している。iPhoneに慣れたユーザーが、より快適にコンテンツを消費するツールとして気安く購入できる価格帯にした。さらに言えば現行のタブレットの需要はAppleブランドをもってしてもこの値段でしか売れないのだ。

PCの代替を目指すコンテンツクリエイター向けのiPad Proとポジションを離すことで、双方の特徴を明確にしている。性能も異なれば価格も二倍近く違うので、もはや「iPadかiPad Proのどちらにしようか?」と悩む人は少ないだろう。

その代わりに、安い値段でiPadを拡販し、無印iPadの性能に飽き足りなくなったユーザーをiPad Proに誘導する目的があるのだろう。

PCの代替需要を獲得する目的をもつiPad Proにユーザーの目が行くように、タブレットが売れなくなってもAppleはiPadを捨てる訳にはいかない。

iPhone (PRODUCT)RED Special Edition

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iPhone史上発のREDモデル。色以外に何も変わらないし、多くのユーザーがケースを装着してる現状、ボディ色に大きな意味があるとは思えないが、広告のインパクトはある。予想外に変更されなかったiphone 7のボディに飽きがきているユーザーにとってiphone 6あたりから買い替えを促すきっかけにはなる。

これも、やはりiphoneしか売れない、iphoneを売らざるを得ないAppleの苦悩が見え隠れする。

更新された製品と更新されなかった製品

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他の新商品は本当にマイナーな変更・追加にとどまった。更新・追加された製品は、iphone SE、Apple Watch(のバンド)、iPad mini。

iphone SEは容量が増えて実用的なラインナップとなった。安価なiphoneとしての位置づけであるSEのニーズは一定数あるので、iphoneとiOSのシェアを増やすために重要な製品と判断したのだろう。

Apple Watchはバンドの追加だけだが、ファッションとしてのApple Watchブランドを維持するために定期的な追加発表は大事だ。Apple Watchを長く育ていきたいAppleの思惑が見える。

iPad mini4はラインナップを縮小。iPad mini2と32GB版を廃止、128GB版を値下げした。128GBで45,800円という価格はiPad 128GBと比べて3,000円しか安くない。

本来はもっと高い値で売りたいのだろうが、iPadを戦略的に拡販するために値下げした関係で無理やりこの値段に押し込められた印象だ。

今回期待されていながら更新されなかったのは、iMac、Mac mini、MacBookだ(Mac Proは後日アップデートされた)。

クックも言及しているのでMac mini以外の製品はいずれアップデートされるのだろうが、長らく放置されているのは事実だ。iphoneとiPad Pro以外の機種はAppleの中での優先順位が下がっている。

Appleとしては、屋台骨であるiphoneとPCの代替を目指すiPad Proをいかに拡販するかが重要で、それ以外の製品の優先度が低いのは仕方がないかもしれない。

Appleの方向がより明らかになった今回の発表だった。

任天堂が解消できたSwitchの懸念点と、まだ残る課題

任天堂は『Nintendo Switch』を3月3日に発売した。Wii Uの反省を踏まえて、ハード・ソフトとも多くの点を任天堂は改善した。ネットでの評判も上々である。

発売前にあがっていた懸念点と今後の課題を記す。

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モダンになったOS

遅い起動、いつ終わるかわからないアップデート、Wii U OSの評判は散々だったが、Switchでは改善している。サクサクした動き、考え抜いた結果であるシンプルなメニューはモダンな印象を受ける。

今回ターゲットである大人を意識したメニュー画面になっており、スマホに強く影響を受けている。

Wii U同様に発売当日にアップデートがかかったが、Switchでは数分以内に完了した。今回は下位互換がないので旧機種のバックアップ・リストアも不要でスムーズに移行できる(Wii Uではこの作業に半日近くかかった)。

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 HDMI CECに対応

発売当日のアップデートでSwitchはHDMI CEC(HDMIリンク)に対応した。Wii Uでは最後まで未対応だったし、仕様も公開されていなかったので危惧していたが、きちんと間に対応してきた。液晶からテレビ画面へ簡単にスイッチできるのが売りなのだから、TVリモコンの操作が必要では煩雑過ぎる。

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大きな不具合なし

発売前には悪い噂も流れたが、目立った不具合はない。左ジョイコンの遅延もどうやらボンバーマンRで起きる固有の問題のようだ。

ジョイコンの充電は面倒

3つのモードで遊べるSwitchだが、どのモードで遊んでも充電の課題がある。

  • TVモード・・・ドックに繋がる本体は問題ないが、ジョイコンは24時間しかバッテリーが保たない。ジョイコン単体では充電できないので、遊び終わったら毎回本体に接続しないといけない
  • テーブルモード・・・USB-C端子が下部にあるので充電しながら遊べない
  • 携帯モード・・・本体に接続しているジョイコンの充電は問題ないが、本体のバッテリーはゼルダで遊んでいると3時間ぐらいしか保たない

ジョイコン充電グリップを購入すれば、遊びながらでもジョイコンを充電できる。

据え置き機であればTVモードがメインの使いみちになるのだから、同梱のの充電できないグリップではなく、こちらの充電グリップを同梱してほしかったがコストの関係だろうか?

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最大の課題はソフトウェアの供給

ローンチのゼルダは高評価だが、Wii U版もあるので、ゼルダのためだけにSwitchを買う理由に乏しい。1-2-Switchは同梱するべきボリュームでローンチの起爆剤になりそうもない。

当初から言われているようにローンチの弱さをカバーするソフトウェアが任天堂サードパーティーから計画的に供給されるかどうかがSwitchひいては任天堂の命運を決めることに変わりない。

 

ブームを起こすには弱すぎるPS VR

SONYはPS VRの出荷台数が91万5000台に達したと発表した。

www.jp.playstation.com

対応したコンテンツも100本を越えて順調なことをSONYはアピールしている。

しかし、未だに供給が追いついておらず、海外の方が余っているからと個人輸入する人もいるぐらいだ。

 

増産できない理由は明らかになっていない。歩留まりが高い部品があるとも聞こえていないので、単純に生産施設が不足しているのか。

VRゲームを一般化するような大きなブームメントを起こすには、台数は全然足りない。3Dゲームのように一過性のブームで終わらせないためにも、増産に力を入れて欲しい。

 

巷に流れるSwitchの悪い噂を検証する

発売まで一週間を切った今、Switchを巡る悪い噂が飛び交っている。新機種が出る前にネガティブキャンペーンみたいなデマが流れるのはよくあることだが、先行して本体を入手したメディアからの発信も多く、全てがデマとは言い切れない。

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左ジョイコンの応答が悪い?

複数メディアが取り上げているのが左ジョイコンの応答が悪くなるときがあるというもの。体験会でも経験したレポートもあるので、確度は高い。

この動画で検証しているとおりだとすると、本体とジョイコンの間に手や体など遮蔽物があるとジョイコンの応答が悪くなるようだ。ジョイコンは小さいので手が覆うように持つと同じ現象が起きてしまう。

youtu.be

ジョイコンはBluetoothで通信しているので、通信出力を上げるアップデートを行えば解決しそうだが、ハード側の仕様だと解決できない。仮にソフトウェアで解決できても、サイズが小さいジョイコンがバッテリーの保ちを気にしての現行仕様だとすると、通常に遊ぶのに困るほど頻繁に充電が必要になる可能性もある。

カメラが組み込まれてバッテリーの容量が小さいと予想される左ジョイコンだけを起きるのも気になる。

 

スタンドが弱い?

「テーブルモード」で遊ぶ時に本体を立てるスタンドが弱すぎるという記事もでている。スタンドを開いたままドックに刺すとスタンドが吹っ飛ぶ懸念も上がっているが、どうやらわざと外れやすくして部品の破損を防いでいるようだ。

 

youtu.be

任天堂のハードには子供が安心して遊べる厳しい安全基準があり、今回のSwitchについても任天堂は安全に気を遣っている。手に持ったジョイコンを誤って投げないようにストラップを本体に付属した。

ただ、このスタンド、外れやすいのは仕方がないとして一定の角度にしか固定できなかったり、片側だけで支えているので画面をタッチすると倒れやすい仕様なのはいただけない。テーブルモード時に画面をタッチ操作する動画をあまり見かけないのはこの問題を懸念しているからだろうか?

バッテリーが保たない?

携帯モードで遊ぶ時にバッテリーが保たないという噂もでているが、この記事だとゼルダで遊んで約3時間保ったそうだ。

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3DSやPS Vitaの他の携帯機とくらべても悪い値ではない。以前の携帯機とくらべてSwitchの筐体は大きいが、携帯性を考えてバランス良いバッテリー容量を搭載していると考えられる。

それ以外の噂は?

噂:携帯モードで遊んでいるときは本体の充電ができない

解:一次ソースがなくデモっぽいが、携帯モードで遊んでいる時にジョイコンの充電ができないのは仕様

 

噂:スリープモードから回復すると外しているジョイコンとのリンクが切れる

解:高橋名人のブログがソース。実際に起きたようだが、再現性があるのか不明

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早めのアップデートが鍵

初期プロダクトに多少の不具合があるのは仕方がない。いかに素早く解決できるかがポイントだ。ゲーム起動に時間がかかる問題をWii Uを長らく解決できなかった(根本解決は最後まで行えなず)。

アップデート環境も問題だ。Wii Uでは買ってすぐにアップデートがかかったが任天堂のサーバー環境が貧弱でアップデートまで時間がかかったり、アップデートが失敗したり、せっかく新しいハードを買っても何分も遊べない事態となった。これらはWii Uの初期イメージを著しく悪化させた。

Wii Uの反省も踏まえて、任天堂がきちんと対策していることを望む。

孤独な端末

Amazonの音声認識技術『Alexa』は他社へ無償で提供しているので、普及が進むと、家中に複数のAlexa対応機器が混在することになる。

それぞれの機器が単体での動作を前提にしているので、「Alexa」と呼び出したときに近くにあるすべての機器が反応してしまう。

Alexa搭載のテレビと冷蔵庫があって、たとえば「冷蔵庫の中身をテレビに映して」と命令したら機器同士が連携してほしいところだが、今はそういった連動ができない。

Alexaは音声情報をネット経由で送信し、サーバー側で解析した依頼内容に合わせたアクションを実行する。そのためかクライアントとサーバー間のやりとりだけで、ローカルの端末間の通信は行えない。

現状は同じ空間に他のAlexa搭載機器があるかどうかローカル端末もサーバー側も判別していない。さっきの冷蔵庫とテレビのような連携を行うためには家の中にハブを置くのが妥当だろう。

動画や写真を格納するホームサーバーは以前からあったが、Huluに代表される定額動画サービスやgoogleフォトなどのクラウドサービスが普及したので、一般家庭ではコンテンツを格納するサーバーを必要としていない。

Alexaが必要としているのは、クラウドサービスと複数端末を連携するための集中管理システムだ。

他社を見てみると、Androidは複数の端末が同じ部屋にあっても端末同士を意識していない。

限定的ながら、実現できているのはAppleだ。近くの端末間でファイルのやりとりができるAirDrop、携帯回線に繋がるiPhone経由でMacから電話を掛けることができるなど連携ができる。BluetoothイヤホンのAirPodsは近くにある同じiCloudアカウントの端末と自動的に繋がる。

垂直統合型だから連携しやすいApple製品でも音声認識技術でSiriは端末間の連携ができない。iPhoneのSiriに「部屋のMacを起動して」とは命令できない。

いわゆるIoTが普及し家庭に複数端末が存在するのが当たり前になってくると、端末間の高度な連携は今後のITが進化するための大きな課題のひとつになるだろう。