2016年、Appleは史上はじめて3種類のiPhoneを発売した。iPhone 6Sの販売が思わしくなかったからか3月にiPhone SEを販売。液晶サイズが小さく値段も安めで、中国・台湾メーカーへの対抗モデルの位置づけだった。
小さいiPhoneを求める人は一定数はいたようで、一時期在庫不足が続いた。従来は旧モデルを安く提供していたが、新たに廉価版iPhoneを設計したことで新たなシェア拡大に繋がった。ただ長く続いた売り切れ状態が機会損失に繋がったのはまずかった。
話は逸れるが、iPhone SEだけではなくiPhone 7ジェットブラックの在庫不足、AirPodsの販売延期など、最近のAppleは販売が計画通りにいっていない。クックはそのあたりが得意だったはずなのに。。。
メージャーアップデートの年だったはずなのに代わり映えしないiphone 7の登場には多くの人ががっくりしただろう。今までは2年に一度液晶サイズとデザインが変わったのに、昨年変更されなかったのは有機ELパネルの調達が間に合わなかったからだ。Appleの想定よりも有機ELパネルの生産拡大が思わしくなく、サムソン一社に長く依存するのを懸念して、Appleはメージャーアップデートを見送った。iPhone 7の目玉が防水だけだったのは、そのためだ(Apple Payは日本向けだけの目玉)。
iPhoneはAppleの売上の7割を占める。下手なことをして失敗すれば会社が傾くので、どうしても保守的にならざるを得ない。今年はライバルのGALAXYの敵失もあり、大きな売上減少にはならなかったが、iPhone 7の販売苦戦は伝わっている。
今年はiPhone販売十周年。噂の有機EL iPhoneがフラグシップモデルとして販売されるのか。それでも他社の後追いでしかない。ここは他社が驚く圧倒的な製品を期待したい。