Apple Watchが売れているそうだ。
Series 2になって高速化、防水・GPS機能の追加、省電力化と初代の欠点を全て解消したのが大きかった。
日本の場合はApple Payへの対応も、買いの材料になった。時計ひとつで電車に乗って買い物をするのは、一度体験するとやめられない。
次期iPhoneの噂話は喧しいが、次期Apple Watchの噂は聞こえてこない。iPhone 7とApple Watch series 2は同日の発表だったのに、だ。
現時点で可能なハードウェアの欠点を解消したSeries 2の後継を開発するのは確かに難しいのかもしれないが、ソフトウェア部分にはまだ課題は多い。6月のWWDCで発表されるだろうwatchOS 4を願望も含めて予測してみる。
画面の常時点灯
画面をタッチするか手首を曲げないと画面が表示されないのはApple Watchの大きな不満のひとつだ。時刻を見ようと手首を曲げても反応が悪くて、黒い画面を見るのは悲しい。
常時点灯を許可していないのはバッテリーが保たないからだと思われるが、Series 2ではバッテリーの心配は軽減されている。一日中、腕に巻いていても70%ぐらいはバッテリーが残る。
使用用途によってはバッテリーが心配な人もいるだろうから、せめて常時点灯ができる設定だけでも欲しい。
リアルタイム更新
Appleはサードアプリの更新頻度を制限している。iPhoneのアプリだとバックグラウンド更新できるのに、Apple Watchのネイティブアプリはコンプリケーションに設定するか、Dockに入れて画面を表示しないと更新できない。この制限がwatchOSのアプリ開発を難しいものにしている。
これもバッテリーの保ちを心配しての措置だろうが、Dock格納アプリにはバックグランド更新を設定できてもよいのでは?
多様な振動
振動で電話やメールの着信を知らせる通知機能はApple Watchの売りのひとつだ。ただ通知の振動は一種類しかないので、メールが着信したのか次の予定の通知なのかわからない。スタンドなどの標準アプリで使われている独自の振動をサードアプリにも解放してほしい。
通知の処理
通知を消すためには画面の強押しで一括消去するか、通知の一つずつ読んで消す作業が必要で、スマートな動作ではない。手首を振って通知を消去する噂が以前あったが、非常に良いアイディアだと思う。操作する時両手を使わないといけないのは腕時計型の欠点なので、できるだけ片手で扱える操作にして欲しい。
グランスと「友達」の復活
watchOS 3でDockを採用し、グランスと「友達」を廃止したが、現行のDockは本当に使いやすいのだろうか。洋服や手首がじゃまになりがちなサイドボタンを押すよりも、以前のグランスのように画面を上スワイプの方が簡単に操作できる。サイドボタンをダブルクリックするApple Payの操作も失敗することも多いので変更したい。
「友達」も特定の人にメールや電話するのに便利だったので復活して欲しい。
watchOS 4での操作案
上スワイプ・・・Dock起動。左右のスワイプでアプリを移動。現行の設定画面もDockの一部とする
下スワイプ・・・通知(現行通り)
サイドボタン・・・Apple Pay
サイドボタンのダブルクリック・・・友達
クラウンボタン・・・ホーム画面(現行通り)
クラウンボタンのダブルクリック・・・アプリの切り替え(現行通り)
ハードウェアの進化は?
ハードウェアの進化はもう少し先になるかもしれない。
次の大きな進化は、Apple Watch単体での動作だ。今のApple WatchはiPhoneがないと、ほとんど何も出来ない。
SIMを刺してApple Watch単体でネットにアクセスできるにはバッテリー技術が進歩しないと難しいだろう。Apple Watch単体で常時LTE通信したら今のバッテリーでは保たなくなる。ウェアラブル端末はバッテリーを厚くして、これ以上重くするわけにいかない。
画面の小ささも時計端末の制約だ。画面を大きくすればそれだけ重くなる。ホログラム映像が一般化されれば、画面の制約を突破し時計型端末ももっと広まるだろうが、それは近くない将来の話だ。