新型Macbook Air登場
コロナウィルス騒動の最中、Appleは新型Macbook Airをサイレントローンチした。Macbook Airといえば、Macの入門機として長らく販売されているノートPCだ。
以前のAppleのラインナップは旧型新型が混じって、かなり混沌としていたが、今は13インチのノートPCはMacbook AirとMacbook Proの2種類しかない。
当然Proの方が性能は高いが、価格も高い。どの程度の差があるのか比較してみます。
新型Macbook Airと13インチMacbook Proを比較
価格
MacBook Proは2ポート版と4ポート版がある。最低価格は、Macbook Airは104,800円、2ポート版13インチMacBook Proは139,800円からと35,000円の差がある。4ポートになると198,800円になるので、価格的には比較にならない。Pro向けのマシンだ。
インターフェイス
Macbook Airには、Touch Barはない。とはいえ、評判があまりよくないTouch Barがなくても困る人も少ないだろう。13インチMacbook Proは新型15インチと異なり、ESCキーが物理キーではないので、使いづらい人もいると思う。
逆に考えると、Touch Barではない物理キーでファンクションキーを使いたい人はMacbook Airしか選択肢がないことになる。
プロセッサ
AirとProではコア数と周波数も、もちろん異なる。デュアルコアのMacノートが選べるのはMacbook Airのみ。以前のMacbook Airはデュアルコアしか選べなかった。
13インチのMacbook ProはIntel第8世代のプロセッサを使っているが、Macbook Airは第10世代と2世代の差がある。
16インチMacbook Proはバージョンアップ済みなので、13インチ(14インチになる?)も、WWDCごろにはバージョンアップされるだろう。
グラフィック
Macbook AirにもIntel Iris Plus Graphicsが搭載された。以前のIntel UHD Graphics 617よりより、最大80%のパフォーマンスが向上しているそうだ。体感でもわかるレベルと思われる。
メモリ
メモリは、AirもProも8GBと16GBが選べる。Airのメモリは前モデルより進化して、LPDDR4になった。
ストレージ
Airでも2TBが選べるようになった一方で128GBが選べなくなった。2ポート版Proは128GBが選べる。Proの最低価格である139,800円というのは128GBの価格で、256GBだと159,800円になる。
ディスプレイ
AirもProも解像度は同じ。輝度と表現できるカラーが異なる。とは言え、お互い並べて比べないとわからないだろう。
ディスプレイサイズは以前と変わらないので、最近のノートPCとしてはベゼルが太め。
サイズと重量
伝統のウェッジシェイプ(くさび型)のAirは場所によって高さが異なる。薄い部分ならProより薄い。幅と奥行きは全く同じなので、底面積も変わらない。重量はAirの方が0.08g軽い。重さはほとんど変わらないが、薄い部分があるAirの方が体感的には軽く感じるに違いない。
おそらくProは、次のモデルチェンジで14インチを搭載し、少し重くなると思われる。
カメラ
カメラ性能は全く変わらない。多分中身も一緒。
オーディオ
オーディオは新型Airの方が進化している。ワイドスピーカーで、マイクも指向性ビームフォーミングに対応している。
Dolby Atmosに対応しているのは16インチProと同じ。13インチも次のバージョンアップで、同程度のスペックに変わるに違いない。
キーボード
注目のキーボード。Airはシザー式のMagic Keyboardを採用した。以前のキーボードは薄型だったが、ゴミが詰まりやすくAppleも何度も改良を加えてきたが、ついに諦めて従来のシザー式に戻した。16インチProもシザー式を採用し、Airと同時に発表されたiPad Pro用のキーボードもMagic Keyboard。13インチも次のモデルチェンジでシザー式に交代するはず。薄型キーボードが欲しければ、13インチProを早めに買った方が良い。
AirはTouch Barの代わりに12個のファンクションキーが並ぶ。
カーソルキーが逆T型に変更になっている。これも16インチProと同じ。13インチProの長方形型よりもブラインドタッチの時にわかりやすいメリットがある。慣れればどちらでも問題ないけど。
ワイヤレス
ワイヤレス性能はAirもProも変わらない。
Airは前モデルのBluetooth 4.2から5.0に進化した。新規格であるWi-Fi 6に未対応。16インチProも未対応なので、Appleとしては時期尚早と考えているかと思いきや、同時に発表された新型iPad ProはWi-Fi 6に対応している。次期13インチProはWi-Fi 6に対応してくれるのか。
ポート
2ポート版Proと同じ左側にUSB-Cが2ポート並ぶ。左右にポートがあると両サイドから充電できるので便利だが、そのためだけに数万円はだせないところが悩ましいところ。
電源とバッテリー
Airは最大11時間ワイヤレスインターネットが使えるそうだ。バッテリーの容量はProの方が大きいが、Airの方がバッテリー持続時間が長い。
Airの電源アダプタは30Wなので、Proの61W版よりも小型。30Wだと市販の小型電源アダプタが使えるのは大きい。
いますぐ買うならAir
Airの方がスペックはもちろん低いが、普通に使用するならAirで十分だろう。今回はプロセッサがアップデートされて、価格も手頃で買いやすくなった。
キーボードはシザー式に変更になり、従来のキーボードと打鍵感が異なるので、16インチなので買う前に試してみることをお勧めする。
気になる点は、Wi-Fi 6に未対応なことぐらいか。
13インチProはアップデート待ちで、今購入するのはお勧めしない。