Meta Quest Proが発売開始
Metaが新しいVRゴーグル「Meta Quest Pro」を発表した。
ProはQuest 2と比較して、性能が向上し、ボディデザインも大きく変わった。
4倍の解像度でppiはプラス37%向上している。バッテリーが後頭部へ移動したことでゴーグル本体が軽くなり装着感が改善したそうだ。内部カメラとセンサーによりユーザーの表情を読み取りアバターへ反映できる。
パンケーキレンズを採用したことで、Quest 2よりレンズの薄さが40%薄くなって、見た目も多く変わっている。
重量やサイズは現段階で非公表。予約注文を開始していて、現段階だと10月下旬に到着するのに、非公開は少し奇妙だ。
最低価格は226,000円。Quest ProはQuest 2の後継機ではなく上位版だ。Quest 2も継続販売される。Quest Proはメタバースだけではなく、MRやゲームにも活用です。
ザッカーバーグは自信満々に発表していたが、このゴーグルではメタバース社会はやってこないと思う。
メタバースに特化してQuest Proを考えてみます。
高価すぎる
Quest Proの最低価格226,000円。一般層に普及するには高価すぎる。
安価なデバイスが供給されないと、新しいサービスを使うユーザーは増えていかない。メタバースが普及するためには、多くの人が参加しコミュニケーションが活発になる必要がある。
Quest Proは上位版だから、高価なのは仕方がないとは思うが、VRゴーグルはメタバース実現するのにまだスペックが不足している。メタバースが現実の仮想空間を模倣するには、8Kの描写が必要といわれている。
ザッカーバーグのアバターが昔のゲームみたいだと揶揄されていたが、メタバースが仮想空間として流行るには、性能を向上させる必要がある。
Metaには安くデバイスを提供するつもりはないし、それだけの余裕がないようだ。
重そう
重量・サイズが公表されていないので詳細はわからないが、Quest 2と比較すると、バッテリーを後頭部へ持っていったことでゴーグル本体が薄くなった。重量バランスが良くなったからか、頭の上部に被さるパーツも無くなって、見た目はすっきりした。
ただ、一般の人が常用するには嵩張りそうで、重く見える。重さはVRゴーグルの課題のひとつなので、自信があるならMetaは重量を公表するだろう。予約注文を受け付けているのに非公表なのは、Quest 2よりも重いのか。
メタバース普及の条件
Metaが描くメタバース社会が実現するには、高性能VRゴーグルの存在が不可欠だ。だけど、Quest Proを見る限り、メタバース社会に長い間没入できるゴーグルが登場するまでは時間がまだかかりそうだ。
Metaは本業の広告不振で減収に陥っており、身銭を切ってまでVRゴーグルをばら撒いて普及させる体力がない。
Metaもメタバース普及には時間がかかると最近では考えているようで、まずはゲームやミーティングなどでVRゴーグルを利用することを想定しているようだ。
社名を変えてまでメタバースにコミットしてきたMetaだが、メタバースの道はまだかなり険しく長い。