宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
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外資系企業と小説家の共通点とは?

驚いたアメリカ企業への転職

新卒で就職した会社以外は外資系企業に勤めていました。一口に外資系企業と言っても、アメリカ系の会社、ヨーロッパ系の会社、日本に土着している会社(社名に「日本」とつく会社が多い)と色々あり、それぞれ特色が違います。

僕が勤めていた会社はアメリカに本社がある企業でした。日本企業から転職したときは驚きの連続でした。すべての社員に外線番号と留守番電話機能が付与されていて電話を取り次ぐ必要がないこと、日本語で会話していても英語が混ざること、びっくりするぐらいスピーディーに物事が決定すること。

自己主張が強いメンバー

中でも一番驚いたのは、「自己主張」でした。ミーティングでは出席者全員が自分の意見を主張し合います。日本企業だと謙遜して誰も話さず静かな会議も多かったのですが、外資系企業ではそんなことはありません。アメリカ人だけではなく、外国企業で長く働いているいわゆる「外資慣れ」した日本人も積極的に主張します。

アメリカ企業に勤める人は、ミーティングだけではなく、自分の成果をPRすることに余念がありません。入社当初は、アメリカ人の上司に「君はなにもアピールしないのか?」と驚かれたたことがありました。

世界の人と円滑に仕事をするための「コミュニケーショントレーニング」を受けたことがありました。
そのトレーニングでは、国によってコミュニケーション方法が違うことをトレーナーから学びました。その資料では、一番積極的に主張する人が多いのはフランス人で、次にアメリカ人や南米の人が並んでいました(あくまでもその国に住む人の平均的な傾向で、国民全員が同じ性格というわけではありません)。

日本人だけではなく、アジアの人は総じてシャイで、中国の人は日本人よりも積極的に発言する人が多い印象でしたが、欧米人に比べると、はるかに内向きな性格の人が多いとのことでした。

典型的な日本人である僕も、郷に入っては郷に従えで、ミーティングでは必ず発言し、上司と話すときはアピールする点を必ず用意するようになりました。

小説家という仕事は基本的にひとりで行うことが多いので、他人にアピールすることは少ないのですが、僕のような無名な小説家はアピールしていかないと本を手に取ってもらえません。

というわけで、取材を受けたり、「宮崎在住」ということをアピールして地元の書店様に積極的に展開してもらったり、ブログやSNSでアピールすることをしています。

アメリカ人の上司のようにアピールする対象が明確ではなく、小説家の場合はマスの人が対象なので、どこまで効果があるかわかりませんが、やらないよりやったほうが良いと思い続けています。