発売10日目
宝島社文庫「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」が発売されて10日が経ちました。
多くの方に本をご購入いただいているようで、本当にありがとうございます。書店の店頭に自著が並ぶ光景もようやく見慣れてきました。
一方で、もっと多くの方に本を知ってもらうためにどうすれば良いか考えた十日間でもありました。
公式XやnoteなどSNSでアピールを続けてきましたが、それがどこまで効果があったのかはわかりません。
著者が言うのはどうかと思いますが、本の中身には自信があります。Amazon Kindeで高く評価された物語ですし、客観的に見ても価格以上の価値がある本だと思います。
周憂さんが描いたイラストの表紙も素晴らしく、他の本と比べて遜色がないものになっています。
小説家ブランド
ただ、小説というのは手に取って読んでもらわないと価値が伝わりづらい「商品」です(あえて「商品」という言葉を使います)。
読者が本を選ぶ際の大きな判断基準は「著者名」でしょう。ノーブランドの洋服が買いにくいのと同様に、ノーブランドの著者の本を買いたくない、読んで時間を使いたくない人が多いように思います。
「ブランド」というのは、すぐに構築できるものではありません。「ブランド」というものは消費者との約束だと思います。良い商品を提供してくれる、良い感動を与えてくれるという信頼がある企業の商品を消費者は買いたくなるわけです。
出版社のブランドも大事ですが、小説にとっては「著者名のブランド」がとても重要な要素だと思います。
僕も小説を選ぶときは、まず著者名を見ます。読んだ小説が面白ければ、その作者が書いた他の作品を選びたくなります。
当然、新人作家にはそのブランドがありません(僕の場合は、Amazon Kindleで読んでくれて良いと思ってくれている方もいるかもしれませんが)。
口コミという名の信頼
ブランドに頼れない新人作家の本を手に取ってもらうために大事なことは「口コミ」なのだと思います。実際に読んだ方の感想が購買行動に大きく作用します。
僕も新人作家の本を買うときは口コミを大いに参考にします。もちろん、他人の評価が自分の評価と一致するとは限りませんが、どのような本なのか傾向がわかりますし、レビューしている人の読書歴を見れば、自分と近しい好みなのかわかります。
というわけで、「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」を読んでくれた方がいたら、感想を残していただけると幸いでございます。公式Xでも他の投稿サイトでも構いません。面白くなければ、そのまま正直な感想で全然構いません。
「誰かが読んで感想を残してくれる」ことが作者の励みになりまし、今後の執筆の参考になります。
今まで読了すると日記に感想を記しますが、パブリックに感想をアップすることはほとんどありませんでしたが、今後はできるだけ行なうようにしたいと思います。