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Alexaは「三河屋のさぶちゃん」になれるのか

多種多様なAlexa製品

今年のCESでは、多種多様なジャンルの製品にAmazon Alexaが搭載された。サウンドシステムや冷蔵庫などの家電だけではなく、ついにWindows PCにも搭載された。

これからAlexaはどこへ向かうのだろう。Alexaがもたらすものを整理しよう。

「amazon Echo」の画像検索結果

スキルが不要な「音声」での命令

Alexaの特徴は言うまでもなく「音声認識機能」だ。PC時代はキーボード、スマホ時代になってタッチパネルと進化してきたインタフェースが音声に代わるメリットで、ユーザーの手が自由になることだ。他のことをしながらでもコマンドを入力できるのは画期的だ。

「声」を発するのにスキルは不要だ。老若男女誰でも利用できる。通販のAmazonが「音声認識」に注目したひとつの理由だろう。PCやスマホが使えないお年寄りでも声で簡単に商品を注文できる。

もうひとつ大事なのは家族全員で使える点だ。スピーカーなので自分が発した音声コマンドも結果も近くにいる家族に知られてしまう。パーソナルコンピューターであるPC、スマートフォンも個人で利用するのが基本だ。

Alexaなどのスマートスピーカーは家族や複数の人で利用する前提で作られている。個室よりもリビングに設置されるAmazon Echoが多いだろう。音楽鑑賞もFire TVとの連携(日本ではまだ未対応)もリビングでの使用を想定している。個室だったら声を出すよりスイッチを押したほうが、手っ取り早いですよね。

リビングの覇権争い

これは実に画期的なことだ。過去いくつかの家電メーカーがリビングでの進出を目指したが、成功しなかった。TVに接続するPCやマルチメディアプレーヤーを目指したPS3など、最近ではAndroid TVなどもあったが、リビングのスタンダードデバイスには至っていない。

元々はリビングの中央に鎮座するテレビ画面を、衰えてきた地上波の代わりにどのコンテンツプロバイダーが制するかの争いだったが、ネット配信とタブレット・スマホなどの複数画面をもつデバイスの普及で、テレビ画面の重要性が薄らいできた。それでもApple TV、Fire TV、Cromecastがテレビ画面の専有を競っている。

リビング向け機器の導入が今まで失敗した理由はインタフェースだった。リビングでキーボードは邪魔だし、誰もが気軽に使う訳にはいかない。音声認識と高性能マイクの組み合わせでAlexaはリビングを制覇できるかもしれない。

その先には「サザエさん」にでてくる三河屋さんみたいに御用聞きとしてリビングで注文を伺うAlexaの姿がある。Amazonが「サザエさん」のスポンサーになるとしたら、象徴的な出来事になりそうだ。

Amazon Echo Dot (Newモデル)、ブラック

Amazon Echo Dot (Newモデル)、ブラック