ハードウェアの発表はゼロ
注目された今年のWWDCでは、ハードウェアの発表はなかった。噂に上がっていた新型MacBook Proの姿も拝めなかった。実はWWDCの直前まで発表する予定があったという噂も流れている。
どうして発表されなかったのか理由を考えてみます。
ミニLEDの歩留まり
新型MacBook ProにはiMacにも採用されたミニLEDを内蔵しているといわれている。だが、ミニLEDは数多くのLEDを使用するので、製造過程で不良品が発生する確率が高い。MacBook Proに供給するだけのミニLEDを用意できなかったから、発表を中止した可能性はある。
半導体不足
コロナ以降の急な重要増により、全世界で半導体不足が続いている。今や半導体はコンピューターだけではなく、家電や自動車など多くの製品に使用されている。Appleも半導体不足による懸念を表明していた。
この半導体不足が新製品の発表にも影響を与えた可能性はある。M1チップ搭載のiMacは普通に発表されたが、新型MacBook ProにはM1チップの改良型「M1X」が搭載されると噂されている。M1Xの量産に半導体不足が影響しているのかもしれない。
macOS Monterey
WWDCでは新しいmacOS「Monterey」が発表された。Montereyには様々な機能が追加されたが、その一部はM1チップ搭載Macでしか使えないようだ。FaceTimeで背景をぼかす機能などは、IntelチップMacでは動作しない。
せっかくM1(または改良型M1Xチップ)を搭載するなら、M1チップの魅力を十全に活用できるMontereyの正式版をインストールした新型Macbook Proを発売したいのかもしれない。
モデルチェンジサイクルが短い
M1チップ搭載のMacbook ProをAppleが発表したのは2020年11月10日。半年で新しいモデルが登場するのは時期尚早とは言える。昨年更新されなかった4ポート版13インチと16インチのモデルチェンジだけが行う予定だったかもしれないが、2ポート版13インチだけ半年で旧機種になるのは購入した人から批判されるのを恐れたかもしれない。
どれもあり得そう
新型MacBook Proの販売遅延について、Appleはもちろん何も発表していない。そもそも新型MacBook Proの存在だって確かではない。
ただ、Appleは今年中にIntel CPUからM1チップに移行すると公言しているので、今年中にはM1チップ搭載の4ポート版13インチ、16インチMacBook Proが発表されるはずだ。
おそらく9月のイベントでMacBook Proが発表されると思うので、楽しみに待ちたいと思います。