宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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お金で集中力を買う

結果を出せるかどうかは「集中力の有無」による部分が大きいと思います。どんなに才能があっても集中力がなければ大成しません。
棋士の藤井聡太八冠があれだけ勝てるのは、類まれな才能を有しているだけではなく、対局に没入できる集中力があるからだと思います。

全く自慢できることではないのですが、僕の集中力はかなり貧弱です。このnoteを書くのに、ここまで3回ぐらい別のサイトを眺めてしまいました。

言うまでもないことですが、小説を書くには集中力が不可欠です(執筆に限らず全ての仕事に集中力が必要ですが)。

か弱き自分の集中力を強化するために、デスク周りを綺麗にして気を逸らすものをなくしたり、音楽を聴くようにしたり、ポモドーロ・テクニックを採用したり、今まで様々なことを実践してきました。
その中で最も有効的だったのが、「お金を遣うこと」でした。

小説執筆は自宅でもできます。無料で使えるので、一番リーズナブルです。ただ、自宅には誘惑も多いです。本や映画、昼寝もできてしまいます。

そこで、執筆するときはスタバやファミレスに出かけることが多いです。当然、お金がかかるわけですが、貧乏性の僕にとっては「お金を遣う」ことが重要なのです。
「お金を払ったから、書かないともったいない」という節約精神で集中して書くことができるわけです。「払った金額だけ書かないと損をする」と思えば、他のことで時間を遣うことがなくなります。

貧乏くさい話ですが、「お金を遣う」ことを大義名分にして、場所を変えて気分を変えることが重要なのかもしれません。

ある漫画家が自宅でも仕事ができるのに、歩いて行ける距離に仕事場を借りたという話を聞いたことがあります。仕事場の方が狭くて使いづらいのに、仕事場を用意したことで作業に集中できたということです。
有名な漫画家さんなので、「家賃が勿体無いから描かないと」と思ったわけではないだろうけど、生活と仕事を分けることでスイッチを切り替えるのでしょう。

コロナ禍後、リモートワークが増えましたが、リモートワークの方がオフィスで働くよりも生産性が上がる人がどれだけいるのでしょうか。
アメリカのIT業界では、現在リモートワークを減らすようにしています。家賃がかかるからリモートワークの方が節約できるのに、家賃よりもオフィスで社員が一緒に働く方が収益を改善できると考えているのでしょう。

小説家は孤独な仕事ではありますが、ひとりではないと感じられることもカフェやレストランで書くメリットなのかもしれません。