宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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小説以外は0時間

中学のときに小説家を志してからは、できるだけ小説に時間を費やすようにしてきました。
小説を書くのに一番大事なのは、当然執筆することです。小説を作るためには、1文字ずつ積み重ねるしかなく、小説を書きたかったら書く時間を確保することが大事です。どんなに一流作家でも時間がなければ傑作を残すことはできません。

とはいっても、普通の人は学校や会社へ行かないといけないわけで、のんびり小説を書く時間なんてないという人も多いでしょう。

ただ、別に机に向かっていなくても小説のことを考えることはできます。書いていなくても頭の中で物語を構築したり、ストーリーの矛盾点を考察したりすることはできます。

これは仕事も同じだと思います。プレゼン資料を作成するときは、パワーポイントを開く前に資料の内容を考えておく方が素早く良いものができます。
白い画面を見て「さて、どんな資料を作ろうか」と考え始めるようでは時間がかかるし、良い資料は作れません。
小説も同様で、机の前に座るときには「今日は書けるものが決まっている状態」になっていることが大事だと思います。

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読書も映画鑑賞も

小説の作業は書くだけではなく、映画鑑賞や読書などのインプットも必要です。アウトプット(執筆)だけしていると小説の材料が枯渇するので、他の物語に触れることも新しい物語を書くことに繋がります。

物語を吸収すること以外にも、人との会話や街を散歩すること、テレビや動画、どんなことでも小説の材料になります。
小説を書く意識を常に保っていれば、生活すべてが小説のネタになると思います。

基本的に僕は中学の頃から、何をしている時でも小説を意識するようにしています。ランニングしながら街の風景を観察し、映画を観て素敵なシーンがあれば小説の参考にしたいと記憶しておくようにしています。

そうした材料が小説に反映できるかわからないし、埋もれてしまうネタもたくさんあります。それでも、どこかで使えると思ってネタを溜め込み続けています、リスが木の実を集めるように。

文章で書くと大変そうだし、24時間ずっと小説のことを考えていてそれで人生面白いの? と思えてきますが、もう習慣になっているのでほとんど意識していません。
タイパが悪い気もしますが、小説を書くこと自体がタイパの悪い作業なので。
それで、傑作が一生で一作でもできれば、もとがとれると思っています。

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