Googleフォト有償化
無制限に写真・動画を保存できたGoogleフォトだが、2021年6月からGoogleのオンラインストレージの制限対象になった。無料のストレージが15GBあるので、当分は大丈夫だが、大量に画像を保存している人はいずれ制限を超えてしまう。15GB以上保存するためにはGoogle Oneという有料のオンラインサービスを利用する必要がある。
良い機会だと、Googleフォトから別の写真サービスへの移行を考えている人もいると思う。
Google以外にもオンラインストレージを提供している企業はいくつもある。その中で、大手であり他のサービスと連携しているAppleのiCloud、AmazonのAmazon Drive、MicrosoftのOneDriveを比較してみます。
100GBの料金
それぞれのサービスをいくらか比較する。
- Google One・・・月額250円
- iCloud・・・50GB月額130円(100GB換算月額260円)
- Amazon Drive・・・月額250円
- OneDrive・・・月額224円
iCloudのみ50GBの設定しかないので単純計算すると100GB月額260円で一番高い。一番安いのは月額224円のMicrosoft One Driveだ。
とは言っても、違いはわずかだ。
Google Oneの料金プラン
2TBの料金
100GBではいずれ足りなくなるかもしれない。2TBでも比較してみよう。
- Google One・・・月額1,300円
- iCloud・・・月額1,300円
- Amazon Drive・・・月額2,600円
- OneDrive・・・1TB月額1,284円(2TB換算月額2,568円)
Google OneとiCloudは同額で月額1,300円だ。Amazon DriveとOneDriveはGoogleとAppleの2倍相当。単純に大容量オンラインストレージを使いたいならGoogleかAppleを選ぶのがお得だ。AWSを運営しているのにどうしてAmazonはこんなに高いんだろう。
MicrosoftのOneDriveも高額だが、後述するがOneDriveの1TB料金にはMicrosoft 365の利用料金が含まれる。
サービス
オンラインストレージはファイルをおくだけでなく写真などのサービスと連携してくれないと使い勝手が悪い。対応しているサービスの比較はこちら。
- Google One・・・ファイル(Google Drive)、メール(Gmail)、写真(Googleフォト)
- iCloud・・・ファイル(iCloud Drive)、メール(メッセージ・メール)、写真、バックアップ
- Amazon Drive・・・ファイル、写真
- OneDrive・・・ファイル、写真
オンラインストレージなので、ファイルの保存はどのサービスでもできる。メールなどの統合型サービスを提供しているGoogleとAppleは自前のメールやメッセージサービスを保存できる。
どのサービスも自社の「写真動画」アプリと連携して保存できる。Google OneはGoogleフォトと、iCloudはAppleの「写真」、Amazon DriveはAmazon Photoと連携して利用する。
Amazon Drive
その他の特徴
オンラインサービスには各社独自の特徴がある。
- Google One・・・ホテルの特別料金などの特典、Androidのデータバックアップ
- iCloud・・・iPhone・iPadのバックアップ
- Amazon Drive・・・1TBごとの料金
- OneDrive・・・Microsoft 365、Skype
Google Oneは、ホテルの特別料金など特典がついてくる。また特別なサポートも利用可能なので、トラブルの時は安心だ。
iCloudはiPhoneやiPadのバックアップを自動保存できる。大容量のデバイスを使っているとバックアップだけでiCloudが無料で提供している5GBを圧迫してしまう。
Amazon Driveは、10TBまで1TB毎に料金設定されているので自分の使い方に合わせたプランが選べる。
OneDriveの大きな特徴はMicrosoft 365だ。1TBのOneDriveを契約するとMicrosoft 365が利用できる、というよりMicrosoft 365がメインで、Officeのアプリのファイルを保存するためにOneDriveがあるという感じだ。
100GBのOneDriveにはMicrosoft 365は含まれていない。
OneDrive
自分が使っているサービスに合わせて選ぶ
100GBであれば料金に大きな差がないので、自分が使用するサービスに合わせたオンラインストレージを選ぶのが良いと思う。
有償化後もGoogleフォトを使うなら、15GBを使い切った後にGoogle Oneを契約すれば良い。
この機会にAppleの「写真」、Amazon Photoを使うなら、AppleとAmazonそれぞれのオンラインサービスと契約しよう。
Googleフォトから移管する場合は、過去の写真と動画分の容量を確保しないといけない。今まで無制限だったから気にしないで保存していたが、長い間Googleフォトを使っていたら、100GB近く消費している可能性もあるので、移行前にデータ容量を確認しておこう。
Microsoft 365を使うなら付属しているOneDriveを使うことになる。iOS向けの写真アプリをMicrosoftは提供していないが、iOS版OneDriveのアプリにiPhoneのカメラロールを自動的にアップロードする機能がある。