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メタバースの前にARが普及した方が良い理由

メタバースは流行るのか?

メタバースのニュースがちょこちょこ出てきている。Facebook改めMETA社だけではなく、ディズニーなども参入を表明している。

新事業を見つけないといけないMETAの事情はさておき、本当にメタバースは流行るのか。考えてみます。

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メタバースが出てきた背景

今メタバースが話題になっている背景のひとつは、VR技術の向上がある。同じ仮想空間でも以前のセカンドライフと異なるのはVRゴーグルとグローブ型コントロールで仮装体験できることだ。セカンドライフではPCの画面上のアバターを動かすだけだったが、現代のメタバースは没入感が違う。

もうひとつの背景はコロナ禍だ。コロナにより他人との接触が制限される時代になり、ウィズコロナの対策としてメタバースが取り上げられている。仮想空間の中なら他人とも会うこともできるし、街を歩かなくても買い物ができる。

VRゴーグルと仮想空間の有用性

メタバースの課題のひとつは、VRゴーグルが重いことだ。以前よりは軽量化されて顔に密着するようになったが、それでも長時間装着し続けるのには忍耐が必要だ。

メタバースの話になると必ず出てくるのが仮想空間が必要かどうかという疑問だ。人との会話も、ネットショッピングも仮想空間がなくても可能だ。仮想空間上で行うことで没入感が強まるし、そういった体験も重要だ。同じ景色でも写真で見るのと実際に現実の風景を見るのとでは全然違う。ただ、仮想空間はあくまでも仮想だ。現実の次善でしかない。

ARとスマートグラス

完全な仮想空間に没入する前に、現実の世界に情報を付与するAR(拡張現実)が先に普及するべきだと思う。スマートグラフなら、VRゴーグルと異なり軽量で外出先でも装着できる。実際の映像に情報を付与して表示できれば、生活が豊かになる。

例えば、徒歩のナビとして使えば、実際の道路に行き先を表示できるので道に迷わない。歩きスマホは危ないが、スマートグラスならその心配はない。

それ以外にも、街の店舗情報や会った人の名前を表示することもできる。他人の名前を覚えられない人や軽度の認知症の方にも有用だ。

スマートグラスには盗撮の懸念はあるが、ドライブレコーダーやスマホのカメラ撮影が一般的になった現代で、徒歩中の撮影だけがいけないというのは変な話だ。

スマートグラフをつけている姿が奇妙だと思う人もいるだろうが、AirPodsだって最初は「うどんが垂れている」と言われたが、今では普通にみんな使っている。

スマートグラスも普及し始めれば、誰も違和感を持たなくなるだろう。

VRの前にAR

自宅にいながら人と会えたり、いろいろな場所へいけたりするメタバースは確かに便利だ。ただ、いきなり多くの人がVRゴーグルとグローブをつけて仮想空間でコミュニケーションをとるのは敷居が高い。

まずは現実の風景に情報を付与するARを使うスマートグラスに慣れる方がリアリティがあると思う。ウィズ・コロナの時代、感染が拡大すれば外出が再び制限されてくるとメタバースが有用になる。そのためにも感染が収束している今のうちにARに慣れて、VR・メタバース普及の布石になると良いと思う。

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