MacBook Proを修理
いつも自宅でMacBook Proを使っているけど、今このブログは昔から所有しているWindows機で書いている。MacBook Proを修理に出しているからだ。
少し前からキーボードの「I」キーを押したのに表示されないことが起きるようになった。キーの下にゴミがつまったみたいで、キーを押しても突っかかるような感触がして反応が悪い。
筆者の機種はMacBook Pro 2017で、キーボード修理プログラムのがっつり対象機種だ。このMacBook Proのキーボードにゴミが詰まりやすいことをAppleは認めている。
エアダスターで掃除しても現象が変わらないので、Appleのサポートに連絡したら修理してもらえることになった。この修理の顛末はMacBook Proが帰ってきてから改めて報告するが、ネットで検索すると、バタフライキーボードの不具合はとても多いようだ。
バタフライキーボードは欠陥仕様?
バタフライキーボードは、2015年登場のMacBookに初搭載された新機構のキーボードだ。支柱がキートップ全体を支えているので、キーの中心以外を押しても打鍵が可能で、従来のキーボードより約40%薄い。
キーピッチが小さく、底付き感がある打鍵感には賛否両論があるが、筆者はキーピッチが小さいと打鍵速度が上がるので、非常に気に入っている。
今この文章を従来のシザー構造であるWindows機のキーボードで入力しているけど、とても違和感がある。キーの中央を正しく押さないと反応しない気がして、いつもより強い打鍵を意識してしまう。
お気に入りのバタフライキーボードだけど、ゴミが詰まりやすいのは確かに欠点だ。中央からの支柱で支えているバタフライ構造ではキー下の左右が空いているので、そこからゴミが入りキーが押せなくなってしまうのだ。
キーとボディの隙間が小さいので、一度ゴミが詰まるとなかなか取れない。だから、Appleは不具合だと認めて、修理プログラムを実施することになった。
キーの下に薄い膜を取り付けたMacBook Pro 2018でこの問題が解消したというけど、それでもゴミが詰まるという報告もある。
新しいキーボードを設計するというAppleの理想は高かったが、現実は厳しかった。
ガラスパネルが次世代キーボード?
どうやらバタフライキーボードの寿命は短いかもしれない。ガラスパネルの特許をAppleが申請したのだ。
ガラスパネルの上に突起があり、そこに触れるとキーがめり込み入力ができるそうだ。タッチパネルと異なり突起があるのでブラインドタッチがしやすく、触感フィードバックを使えば、疑似タイピング感を得ることもできる。
iPadなどのタッチパネルのフルキーボードでかなり練習したけど、ブラインドタッチができるようにはならなかった。タッチパネルなら、iPhoneのフリック入力のほうが早く正確に入力できる。
バタフライキーボードが構造上ゴミが詰まるのを防止できないのなら、ガラスパネルキーボードを早く採用してほしい。
最後に残った物理ボタン
Appleは数多くのポートやボタンを減らしてきた。iPhone・iPadではホームボタンを減らして、表面はディスプレイだけになりすっきりした。
Macがガラスパネルキーボードを搭載すれば、物理ボタンを大幅に減らせる。搭載する部品点数も減らせるし、薄型にもできる。物理的部品が減れば、故障率も下がる。内蔵パーツが多いハードディスクからシリコンメモリのSSDに移行して、PCの故障率が大幅に下がったように。
QWERTY配列のキーボードが登場したのは今から約150年前。今のところ人類はキーボードを越えるインターフェイスを発明できないでいる。キーボードがなくせないならキーだけでも減らせるガラスパネルキーボードに期待したい。