メルペイの驚愕キャンペーン
メルカリの決済サービス「メルペイ」がGWに驚くべきキャンペーンを展開中だ。
GWの2019年4月26日(金)から5月6日(月)までの間にメルペイで払った金額の半額をポイントで還元してくれるキャンペーンだ。
特にセブンイレブンでの支払いは70%還元だ。決済サービスを普及させるために様々なキャンペーンを各事業者が展開したが、70%を還元するキャンペーンは前代未聞だ。
筆者も、GWの旅行中にドリンクなどを買うときはセブンイレブンを積極的に選び、上限である2,500ポイントに到達した。
GW中にお得な買い物するのに、おそらくもっとも効率が良かったメルペイだけど、実際に使ってみて、気になった点があったので記します。
メルペイの特徴
PayPayなど多くのスマホ決済サービスが登場したが、その中でもメルペイは独特な特徴がいくつかある。
- iDを利用する
- メルカリの売上げが使える
まずiD。PayPayやLINE PayはQRコード決済サービスなので、QRコードを見せるかスキャンして決済する。メルペイはiDを使って決済する(QRコードを見せての決済もできる)。iDは既存のサービスなので、使用できる店舗がすでにたくさんある。コンビニやマックなどで使用可能だ。
メルペイのサービスはチャージ型のクレジットカードで、クレジットカードブランドのmastercardを採用している。
ふたつめの特徴は、メルカリの売上げが使える点。メルカリで出品した商品を売った代金で買い物ができる。メルカリの売上げ以外にも銀行からチャージして利用することができる。
メルペイの気になる点
前述したように、メルペイはPayPayやLINE Payとは異なる特徴がある。キャンペーン中はかなりお得だが、キャンペーンが終わるとメルペイを利用してもポイントがもらえない。
PayPayやLINE Payは利用すると決済額の数パーセントをポイントとして受け取ることができるが、メルペイにはその特典がない。
メルペイは銀行口座からチャージができるが、クレジットカードからのチャージはできないので、クレジットカード利用時のポイントも受け取れない。
使用できる店舗はiDなので、QRコード決済が主流のPayPayのように個人店舗では利用できず、すでに他のクレジットカードのiD機能を利用している場合は、メルペイを使うメリットは小さい。
あるとすれば、メルカリの売上げが利用できることだ。逆に言うとメルカリで出品していない人はキャンペーン後のメルペイを使う必要がないことになる。
メルペイの壮大な夢
株式会社メルペイのサイトを見てみると、「メルカリのお金が、未来を変える」と書いてある。他にも「信用を創造して、なめらかな社会を創る」など壮大なメッセージが散りばめられている。
不要な物を売って、売ったお金をリアルな店舗で使う。今までと異なる新たなサイクルの経済圏をメルカリは創ろうとしているようだ。
理想の経済圏を創るためには利用者を増やさないとならならい。そのために、メルペイは50%(セブンイレブンでは70%)還元の大規模なキャンペーンを実施したわけだ。
キャンペーン後に他のサービスと比較してメリットが小さいメルペイを使い続ける人がどれだけいるか。新たな決済サービスが本当に根付くかどうかは派手なキャンペーンの後に利用者がどれだけ残るかにかかっている。