売上げが5%減少
Appleが第2四半期の業績を発表した。売上げは前年同期比マイナス5%。iPhoneの売上げが18%減少したのが大きかった。
それ以外の製品・サービスの売上げは好調で、iPadがプラス18%、Apple Watchなど周辺機器がプラス30%、サービスがプラス25%だった。
iPhoneの売上げが落ち込み、その他製品の売上げが伸びたことで、iPhoneの売上げ販売比率は54%と近年では最も低くなった。
iPhoneの売上げ減少のすべてをカバーできていないが、iPhone一本足の経営から健全な方向へ向かっている。
Apple Watchなどの周辺機器が30%増ともっとも伸びており、Apple Watchや新型AirPodsが売上げに大きく貢献している。この調子だと、周辺機器の売上げはMacを抜いて、Apple3番目の稼ぎ頭になる可能性が大きい。
サービスも順調だ。シェアトップクラスのApple Music、iTunesの売上げ、今後はそれにApple News+、Apple TV+やサブスクリプション型ゲームサービス「arcade」の売上げが加わる。
地域別では中国が落ち込む
前期同様に中国の売上げが落ち込んでいる。前年同期比マイナス22%。地域別製品別の売上げはでていないが、中国でiPhoneの売上げが大幅に落ちたと推定できる。ちょうど昨日HUAWEI製携帯電話の販売台数がAppleを超えたというニュースが流れた。
中国の景気後退に加え、米中経済摩擦の影響もあり、中国国内で中国産のスマホが伸びたに違いない。
Appleの構造改革
今回は中国リスクがまだ残っていたので売上げは落ちたが、クックCEOは中国でも改善の兆しがあると発言した。予測されたスマートフォン市場の飽和化を見越して、新しいサービスを立ち上げ、iPhoneの落ち込みをカバーする施策は今のところ順調のようだ。
今後、立ち上がるarcadeなどの新サービスがどこまで伸びるかが大きなポイントになるだろう。