Appleの2021年度第1四半期決算
Appleが2021年度第1四半期の決算を発表した。売上は前年同期比プラス21%、純利益がプラス29%の好決算だった。
決算の内容を細かくみていきます。
全てのカテゴリーで2桁成長
今回の決算では全てのカテゴリーで2桁成長になった。
- iPhone:プラス17%
- Mac:プラス21%
- iPad:プラス41%
- Apple Watchなど:プラス30%
- サービス:プラス24%
iPhoneは、iPhone SE・iPhone 12 miniなど多モデル化展開したのが功を奏して売上が大幅に伸びた。廉価なiPhone SEを発売して売り上げにネガティブなインパクトがあると思ったが、決算を見る限り利益も増えているので問題なかったようだ。
MacとiPadの売上増加は新製品とコロナ禍による巣篭もり消費が大きかったと思われる。今後のMacの命運を占うM1搭載のMacbook Airを発売したが評判も良く売上も好調のようだ。
iPadは新型Touch IDを搭載したiPad Airが人気だったのだろう。
Apple WatchやAirPodsも含むその他製品が好調なのは、まさにその2製品が牽引したと思われる。
Appleが注力しているサービスも大きく伸びた。こちらも巣ごもり消費の好影響があったに違いない。
全てのカテゴリーで売上が伸びたので、iPhoneの販売比率が59%となり、Q1では最も低い率になった。
次なる課題は?
巣ごもり消費のおかげもあったが、非常に好調な決算だった。課題だったiPhoneへの依存も減り、重点項目のサービスも伸びた。
Appleの次の課題はなんだろう。
各カテゴリーは当分Appleに利益を享受し続けると思われるが、その売上はいずれ先細る。少なくてもAppleが期待する爆発的な成長は収まる。
それでもAppleが成長を続けるために必要なのは、積み上げた利益を元に次のビジネスを開拓することだろうか。新規ビジネスは噂になっているAppleカーかもしれない。自動車市場は巨大だ。そのうちの何分の1かをAppleが得ることができれば莫大な売り上げと利益になるし、自動車業界に大きな変革が生まれる。
巨大化し力をつけたAppleがコンシュマー市場最大の自動車に目をつけていたとして何も不思議ではない。