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Apple決算。好調な中に迫る半導体不足の影

Apple決算

Appleが2021年度第4四半期の決算を発表した。売上は前年同期比プラス29%の好調な決算だったが、ネガティブな要素も見えてきた。

今期のAppleの決算を細かく見ていきます。

iPhoneの売上は伸びたのか

iPhoneの売上は前年同期比プラス47%と大幅に伸びたが、前年は新型iPhoneの発売が次の期にずれてQ4には含まれなかったので売上は少なめだった。

前年同期との比較では大幅に伸びているが、iPhone 13が発売したにも関わらず前期Q3より売上が落ちている。

iPhone 13が不人気というわけではなく、半導体の供給不足により出荷が滞っているのだ。クックCEOも「半導体不足は全業績に影響している」と言及している。

iPhoneが伸び悩んだ一方、他の全部門が伸びたので、iPhoneの依存率が減って、前期に続きiPhoneの依存率は50%を割って47%だった。

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半導体に影響しないサービス

iPhone以外で前年同期比で最も伸びたのはサービス部門だ。前年同期比プラス26%で過去最高の売上を記録した。

サービス部門は半導体供給に影響を受けにくいので、サービス部門の存在が半導体不足禍でのAppleのリスクヘッジになった。iPhone依存を改善させてきた成果だ。

フルラインナップiPadの成果

iPadは前年同期比プラス21%と過去最高の売上だった。M1チップを搭載した新型iPad Proと新型iPad miniの効果があったと思われる。他にも無印iPad、iPad Airとフルラインナップを揃えたiPadの戦略が功を奏している。

過去最高の売り上げだったMac

iPadが伸びる一方でMacも過去最高の売上を記録した。iPadがいずれMacを飲み込むとずっと言われているが、現状の売上を見る限りMacとiPad両方が共に成長を続けている。

10月に発表した新型MacBook ProもM1 Pro / M1 Maxの圧倒的なパワーと過去のコネクタを復活させて好評だ。

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深刻な半導体供給

クックCEOが言っているように半導体不足は深刻な状況だ。発売されたばかりのApple Watch series 7の納期はかなり伸びているし、新型MacBook Proも同様の傾向だ。

来期の業績にも影響があると説明したので、Appleの株は急落している。

コロナ禍からの経済回復による急激な需要増が、全世界で半導体不足を引き起こしている。IT業界だけではなく、自動車産業などでも生産調整が相次いでいる。

そんな状況でも、Appleのサービス部門はすでに22%に達している。半導体不足の影響を受けにくいサービス部門があることで、影響を抑えることができている。

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